ホーム > 祈る > ハイメール通信 登録・停止 > バックナンバー > ハイメール通信No. 130 開催なるか? アナポリス中東和平国際会議
11月末にアナポリス(米マリーランド州)で開催予定となっている中東和平国際会議。オルメルト首相とアッバス議長の協議が難航しているため、開催に向けた具体的な調整がまだ行われていません。
21日、オルメルト首相の暗殺を計画していたグループが8月に逮捕されていたことが明らかになりました。またバス停にいたイスラエル兵が狙撃されるなど、会議を妨害する動きが出てきています。
今週、パレスチナ人との平和を心から願っていた故ラビン首相(12年前の1995年に暗殺)の追悼記念行事が各地で催されました。
国を導くオルメルト首相を覚えて主の導きを祈りましょう。また、和平会議が近づくに連れテロの危険性が高まります。イスラエルの安全と平穏が守られるようとりなしましょう。
(写真:故ラビン首相と故アラファト議長)
ところが神は、これほどの大きな死の危険から、私たちを救い出してくださいました。また将来も救い出してくださいます。なおも救い出してくださるという望みを、私たちはこの神に置いているのです。(第二コリント1:10)
アメリカ・マリーランド州アナポリスで11月末から12月初頭に開催予定となっている中東和平国際会議。目的はイスラエルとパレスチナ二国家共存にむけた方向性を確認することです。イスラエルとパレスチナ当事者自身が打ち立てた方針を穏健派中東諸国が証人となり中東全体で支援していこうというものです。
会議はイスラエルとパレスチナが合意する具体的な和平案が基盤になります。しかし、会議開催1ヶ月前になっても、両者の合意点はひとつも見いだされていません。そのため、会議の具体的な日程、参加予定国への正式な参加要請もまだ出されていません。
オルメルト首相とアッバス議長は今週もう一度直接の会談を予定しています。
11月4日、アメリカのライス国務長官がイスラエルと西岸地区を訪問し、再度調整をはかることになっています。ライス国務長官は、会議の開催が難航していることを認めながらも、希望はあると語っています。
ガザ地区には2005年までユダヤ人地区がありました。そのため、今もイスラエルの電力会社がガザへ電力を供給し続けています。(ガザの電力、ガソリンなどエネルギー源の62.5%はイスラエルから来ています。)先月、イスラエル政府がガザ地区を「敵地」と認定したため、ガザへの電力停止が検討されていました。
今回、ロケット弾が多く発射されるガザ地区北部で一定の夕刻と深夜帯に電力を止めることとなりました。夜に電力が止まると、ガス灯による明かりにたよるしかありません。街灯が消え、夜間には歩行者が見えなくなり、危険な状態となっています。(ガス灯でファラフェルを作っているガザ市民)
イスラエルの銀行バンク・ハポアリームもガザ支店の営業停止を検討中です。別のバンク・オブ・イスラエルはガザの一般住民が他の選択肢を見つけるまでは営業を続けることを決めています。ガザ市民の生活は困窮がすすみ、住民は国連などの食料配布にたよって生き延びています。
1993年、イスラエル史上初めてアラファト議長と握手を交わした(オスロ合意)イスラエルの故ラビン首相。1995年、イスラエル人青年のイーガル・アミールに暗殺されました。
ラビン氏が暗殺されてから今年12年になります。イスラエルの平和を心から願っていたラビン氏を悼み24日、全国で記念式典が行われました。エルサレムではラビン氏と共にオスロ合意を実現したシモン・ペレス大統領、オルメルト首相も出席する記念式典がヘルツェルの丘で行われました。
オルメルト首相は、国会に臨んで「ラビン氏の時代に始まったパレスチナ人との和平への試みは続いている。パレスチナ人との対話は可能である。イスラエルはアナポリスに行かなければならない。」と国際会議への意欲を語りました。
アメリカのライス国務長官はイランが核開発疑惑の他、ハマスやヒズボラを支援して中東和平を妨害していると非難。イランの革命防衛隊に関係する企業や個人など20以上の団体にあらたに経済封鎖などの制裁を行うことを決めました。
またアメリカ政府はイランの核危機が高まっているとして、予定より2年早めて最新型のステルス爆撃機をイスラエルに配備することを決めました。ステルス爆撃機があればレーダーをすり抜けテヘランにまで妨害されずに飛行できます。
今回の制裁でアメリカはイラン政府の正式なエリート部隊である革命防衛隊をテロ支援軍に指定したことになるため、イランは激しく抵抗の意思表示をしています。
ロシアのプーチン大統領は先週イランを訪問しており、アメリカの動きがより危険な結果に終わると強く警告しています。先週、オルメルト首相がプーチン大統領を訪問し、イラン制裁への要請をしていましたが、よい返事はもらえなかったようです。
先月、イスラエルが奇襲したシリアの核施設らしき施設を衛生から撮影した写真が公開されました。北朝鮮の核開発施設と類似していることから、イスラエルが破壊した施設が核関連施設であった疑いが高まりました。シリアは現在、破壊された施設の残骸整理を行っており、査察が入る前に証拠となる物資を処理しているのではないかと報じられています。
今週、ヒズボラとイスラエルの間に遺体の交換が行われました。イスラエルはヒズボラ戦士一人の遺体とヒズボラに所属する精神障害の男性を引き渡し、ヒズボラは地中海でおぼれていたイスラエル市民一人の遺体を返還しました。
この時、ヒズボラは第一次レバノン戦争(1986年)で捕虜となったイスラエル空軍のアラド飛行士の手紙とされるものも返還してきました。手紙は1988年のものです。(写真:アラド飛行士)
アラド飛行士はレバノン上空を飛行中に飛行機の不備が発生。パラシュートで脱出した際に、当時南レバノンを支配していたアマルという組織にとらえられ捕虜となりました。以来、イランに移されてテヘラン郊外に拘束されているのではないかと考えられていました。以来20年が経過しました。生存は不明です。
昨年とらえられた2人のイスラエル兵エルダッド・レゲブさんとエフード・ゴールドワッサーさんもイランに拘束されているのではないかと言われています。
前回、ガザ地区聖書協会書店の店長ラミーさん(32)が拉致され、殺害されたことをお伝えしました。ガザでは過激派による強制改宗が行われていて、ラミーさんは信仰を守り通したため殺害されたようです。ラミーさんには妊娠4ヶ月の妻ポーリーンさんとジョージ(2歳半)、ワッサン(10か月)の2人の子供がありました。聖書協会は一時書店を撤退することにしています。
西岸地区では、ラマラで牧会をするイサ師が土地を引き渡すよう、過激派に脅されています。イサ師は目が見えないのですが、「お前は目が見えないだけではなく、足もなくなって歩けなくなるぞ。」と言われ、エルサレムのプレイヤータワーに緊急の祈りを要請してこられました。
ニュース情報源:GPO(イスラエル・プレスセンター)、イスラエル外務省HP、ハアレツ、エルサレムポスト、アルーツ7、イスラエルインサイダー、CNN、BBC、イスラエル国防軍HP、外務省HP、アル・ジャジーラなど
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