ハイメール通信No.955 緊迫するイラン情勢とイスラエル
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ハイメール通信No.955 2026.1.13
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緊迫するイラン情勢とイスラエル
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昨年12月28日に、イランの首都テヘランで通貨大暴落と物価高騰を機に始まった抗議デモは、瞬く間にイスラム政権打倒のデモとなって全土に拡大。1979年のイスラム革命以来、最大規模の反体制デモとなっています。インターネットがほぼ遮断される中、治安部隊による弾圧が激化し、数百人、恐らくは数千人が死亡した可能性があると見られています(イラン・インターナショナル)。
今回のデモは過去の民主化要求デモと異なり、収束するどころか勢いを増しています。街頭で叫ばれているのはイスラム政権の打倒であり、人々は「これが最後の闘いだ! パーレヴィが帰還する!」「国王万歳!」を連呼しながら、連日、通りを埋め尽くしています(パーレヴィとは、かつてイスラム革命で国外追放されたパーレヴィ王家のこと)。イラン国内からの情報発信は代替ネット手段によって続いており、世界各地のイラン人社会も彼らと共に声を上げています。「イラン人は、もう失うものは何もない。残っているのは、より良い、明るい未来の希望と夢だけ。だから死もいとわない。引き下がれば、もっと過酷な弾圧と死が待っているだけだから」というのが大方の声です。47年に及ぶ原理主義政権の圧政を経て、国民感情は「次世代のために自由なイランを取り戻せれば本望」というところに達しています。
このデモは、パーレヴィ元皇太子が象徴的存在として人々の支えとなっています。以前から、皇太子を始め国内外のイラン人有識者らは、イスラム政権崩壊後を見据えてシンクタンクを設立し、民主化移行計画「100日計画」を公表していました。この計画は王政復古ではなく、最終的には国民が選挙で国家体制を決めると明言しており、皇太子自身、自らの役目は民主的イランの再建を暫定的にリードするものだと述べています。また、以前から軍や警察関係者に対しても、民主化を求める人々の側に立つよう呼び掛けが行われていました。規模は不明ですが、治安機関からの離反者も出ています。
イスラム政権は、その存在意義として「打倒イスラエル」を掲げており、体制が揺るぎかねない今、再度ミサイル攻撃に踏み切る可能性は排除しきれません。昨年6月の12日間戦争以降、イラン政権は軍事工場の復旧と弾道ミサイルの製造を急ピッチで進めながら、イスラエルへの再攻撃を示唆していました。アメリカとイスラエルは、昨年末の首脳会談で、イスラエルが必要に応じて軍事的対応をすることに同意。そこに反体制デモが勃発し、事態の予測はさらに困難になっています。アメリカは、イラン人犠牲者の増加を受けて12日、「非常に強力な選択肢を検討している」と警告。イスラエルでは、保健省が医療機関に対し、最新の緊急事態対応ガイドラインを配布し、緊急時に即時対応できるよう準備しています。
自由を求めて、大きな痛みとうめきの中で立ち上がり続けているイランの人々を覚えてお祈りください。イランの大勢のクリスチャンたちが、真の希望を大胆に証し続けられるように。関わるすべての人々に知恵と正しい判断が与えられるように。また、アメリカ、イスラエル、日本を含め各国政府も、的確な判断と対応ができるようにお祈りください。
「神よ 私の叫びを聞き 私の祈りに耳を傾けてください。私の心が衰え果てるとき 私は地の果てから あなたを呼び求めます」(詩篇61:1〜2)
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