ツアー体験談

木原 成美きはら なりみさん (東北中央教会)

私の計画に目を留めなさい

4月14日から熊本、大分を中心に九州を大きな地震が襲いました。その時私は、「イスラエルに行くのだ」という実感がありませんでしたが、何となく準備を始めていた時でした。そのような中で起こった大きな地震。実は私の実家は佐賀県にあり、被害はあまりありませんでしたが、続く余震で不安を覚える家族や友人の声が耳に入っていました。世の中があらゆるところで自粛をする中で、私は果たしてイスラエルに行くべきなのかとすごく悩みました。正直、イスラエルに行ってみたいという思いはありましたが、神さまから呼ばれている感じもないし、「もしかしたら神さまは私を試しているのかもしれない」「本当は手放して“行かない”という決断をしなければならないのではないか」と葛藤していました。そんな時に神さまに語られたのは、「私の計画に目を留めなさい」ということでした。

ホロコースト

どういうことかと思いを巡らしながらも、なかなかキャンセルすることができずに(笑)、気付いたら家を出発していました。今回はトルコとポーランド、イスラエルを周る盛りだくさんのツアーでしたが、その中でもやはり「命の行進」に参加できたことはとても大きかったです。ガス室に残されたチクロンBの青痕、壁に飾られた髪を刈られたユダヤ人たちの写真などを見た後に、「どうしてこんなにも惨いことを許されたのか」と神さまに問いかけながら歩いていました。その時、心に浮かんだのは「神の賜物と召命とは変わることがありません」というみことばでした。「そうか、それでも神さまの選びは変わらないのか…」と思いながら、その続きを読んでみると、実はこのようなことが書かれていました。

「だれが主のみこころを知ったのですか。だれが主のご計画にあずかったのですか。また、だれが、まず主に与えて報いを受けるのですか。というのは、すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです。どうか、この神に、栄光がとこしえにありますように。」

この箇所を読んだ時に、来る前に語られたことの意味が少し分かったような気がしました。ホロコーストも、地震も、すべて神さまの計画の中にあるということ。私たちの目から見たら、到底理解しがたい状況でも、神さまはそれを通してご自身のご計画を進めておられるということを教えられました。

大宣教命令

そしてアルベル山で礼拝を捧げた時に、そのことがストーンと私の心の中に落ちて来たように感じました。一行はポーランドを出発し、ロストバゲージという困難を体験しながらも(笑)、なんとかイスラエルに到着しました。広がるガリラヤ湖にとても感動し、心癒やされながら、大宣教命令が下されたと言われるアルベル山に登りました。そこは360度見渡すことができる、本当に出て行きたくなるような場所です。その山頂でチャプレンである永井先生がマタイの福音書の28章、まさしく大宣教命令と言われる箇所から「弟子として生きる」ということを語ってくださいました。そして散らばって思うままに祈る時をもったのですが、祈る中で今回のメンバーがイエスさまに呼ばれた12弟子のように思えてしかたなくなりました。イエスさまがガリラヤ地方で集められて一緒に行動を共にし、イエスさまが召天された後、それぞれ散って宣教をしていった弟子たちです。ZIONのメンバーは、日本のあらゆるところから集められているので、初めてお会いする方や、知ってはいたけれどもこんなに話をしたのは初めてという方がほとんどでした。しかし、一緒に旅をし、困難も共有していく中で、その一人ひとりがとても大切な存在となっていきました。ツアーが終わるとメンバーはそれぞれの場所にまた遣わされていくのですが、このようにして一度集められたのは、神さまの計画の中にあるという確信が与えられました。多くの励ましと力を受けて、また宣教に出て行くのだと。

独立記念日

さらに、今回はイスラエルの戦没者記念日と独立記念日を現地で体験することができました。サイレンが鳴ったら黙祷もくとうをし、独立記念日の夜は、老若男女を問わず町中が大騒ぎ。私も一緒に紛れて大騒ぎをしていました(笑)。記念式典の際におじいさんが言っていた言葉がとても印象的に残りました。

「ユダヤ人がいなくなったら、人類がいなくなる。私たちは世界の祝福だから、世界に義と平和を示していく。」

創世記の12章から話をされていましが、これがユダヤ人のアイデンティなのです。たくさんの傷を負いながらも、神さまの使命に生きる民がここにいて、そして私たちは十字架によって、この民と一つにされている。このことをリアルに教えられたように感じます。一緒に時を過ごし、大騒ぎをし、他人事ではなく、自分のことのようにイスラエルをいとおしいと思う心を与えてくださった神さまに感謝します。

えーっと、全然まだ書きたいことがありますが(笑)…それだけ素晴らしかったということです!ハレルヤ!!!

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