ツアー体験談

中村 光秀なかむら みつひで先生 (綾バプテスト教会)

主の御名をほめたたえます。

ツアーに参加するため、関西へ向かう機内にて、ある雑誌の記事に目が留まりました。そのタイトルは「体感が価値観を変える」でした。その記事にはこんなことが書かれていました。「現代は情報だけ得て分かった気になりやすいが、それは危険なことだ。体感(体験)を伴わなければ価値観は変わらない。体感を繰り返し、価値観が変わった後に初めていろいろなことが分かるものだ。」

今回、このイスラエルツアーに参加させていただき、多くの恵みをいただきました。
イエスさまがおられた場所、弟子たちが召命を受けた場所、私の罪をあがない、復活された場所に直接行くことができるのは何という光栄でしょう。イスラエルを訪れると、聖書が立体的に見えてくると言われますが、それは本当でした。イスラエルから帰って来た時、教会のある方から「イスラエルロスだね」と言われるほど、感動と興奮に満ちた研修でした。

ツアー参加の目的の一つであったアウシュビッツ強制収容所(ポーランド)では、当時の写真や遺品を目の当たりにし、さまざまな感情が込み上げてきました。当時、どれだけのユダヤ人たちが、悲しみと痛み、屈辱と迫害を受け続けていたのか。「働けば自由になる」といううそを信じ込まされ、最後まで生きる希望を持ちながらも無残に殺されていったことを思うと、今でも胸が痛みます。一つ一つ説明を受けながら、「まさしく今立っているこの場所でこれらが起きたんだ」と思いました。もちろん、彼らの痛みを全部理解することはできません。でもこの体験が、私の中で大きな変化をもたらしたことは事実でした。
「この場所で想像できないほど多くのユダヤ人が殺された事実を想像しなければならない。想像し続けることで、彼らが今も受けている痛みに少しでも近付けると思う。」ある先生が言われたこの言葉は、今も心に残っています。

また、多くのユダヤ人と共に参加した「命の行進(March of the living)」は、とても印象的でした。そこで出会った17歳のユダヤ人は、「僕のおじいちゃんとその兄弟は皆ここで殺されたんだ」と私に話しました。また、行進中、何人ものユダヤ人たちが身を寄せ合って泣いていました。ホロコースト生存者とも直接交わる機会がありました。この行進に参加して知ったことは、70年という年月が流れても、彼らの心の奥深くには決して癒やされない痛みがあることでした。そして、そんな彼らを迫害してきたのが、クリスチャンであるという事実を、私はこのツアーを通して改めて実感しました。

彼らは「キリスト殺し」というレッテルを貼られ、反ユダヤ主義によって、屈辱と迫害と痛みを受け続けてきました。私は、救われた当初から、幾度となくイスラエルのために祈ることの大切さを、主任牧師を通して学んできました。私たちの教会は、開拓当初からこのことのために祈り続けてきました。私自身このことを十分に理解していたつもりでした。しかし、それは恥ずかしながら「知っているつもり」であって、本当の意味で、イスラエルのために祈ることの必要性・重要性を理解できていなかったことに気付かされました。未熟な祈りであったことを悔い改めます。「熱心だけで知識のないのはよくない」のみことばどおり、自分の無知を嫌というほど思い知らされました。

ユダヤの歴史は、まさに聖書の歴史です。聖書がエルサレムの平和のために祈れと教えていることの意味をこれからもっと学びたいと思います。そして、いつの日か、イスラエル民族が受けた深い傷を癒やし、救うお方がイエスさまであることを、一人でも多くのユダヤ人に伝えたいと心から願います。

長い間、ユダヤ人を愛し続け、支援して来られたBFPの尊い働きにも感謝いたします。BFPの働きを始めた当初は、クリスチャンというだけでユダヤ人から拒絶され、ののしられていたと、レベッカ.J.ブリマー師は言われました。それでも、ユダヤ人を愛し続けた結果、彼らとの間に「信頼という架け橋」が生まれたのだと思いました。これこそ愛だと思います。これからもBFPのために祈り、支援していきたいと思います。

最後に、同世代の同労者と交わり、一人ひとりがイエスさまとイスラエルを「愛しています!」と声高々に宣言する姿に、私はこれまで体験したことのない感動を味わいました。老人ホームや路上ライブで、彼らと共に伝道できたことを本当に感謝します。冒頭での記事の通り、このツアーが私にとって、まさしく価値観を変えるきっかけとなったことを主に感謝いたします。同時に、今回、多大なるご支援と祈りをもって送り出してくださった綾教会と、足長おじさんの愛に深く感謝申し上げます。そして、さまざまな配慮と愛をもって私たちを導いてくださいましたBFPの皆様に心より厚くお礼申し上げます。
すべての栄光を主に帰します。

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