ツアー体験談

大野 護おおの まもる先生 (神の家族主イエス・キリスト教会)

喜ぶ者と一緒に喜び、泣く者と一緒に泣きなさい。

イスラエルツアーに参加できることが決まった時に「ハレルヤ!」と感謝の声を上げました。そして、イスラエルの地に行けるのなら「神さまが愛されたイスラエルとユダヤ人」とはどういう人々なのか少しでも知りたいと願い参加しました。

今回、私たちはポーランドから命の行進に参加しました。そこで出会ったユダヤ人の方はブラジル、パナマ、カナダなどさまざまな国から集まっており、見た目は異なっていても皆ユダヤ人としての自覚をしっかりと持っていました。

ホロコースト当時の資料や遺品を見学して後、命の行進が始まり、彼らと共に、アウシュビッツ強制収容所(第一)からビルケナウ強制収容所(第二)に向かって歩きました。共に歩いた人々の中には、家族や親戚が犠牲となり涙を流している若者や、ホロコースト生存者の方がおられました。日本から来たことを聞くととても喜ばれ、杉浦千畝氏に救われたことを心から感謝しているとの話を聞きました。そんな彼らの姿から、ホロコーストが今も継続している歴史であり、ユダヤ人であるというだけで殺された事実は、彼らの心に深い傷を残しているのだと実感させられました。行進の終着点で式典が行われ、私はそこで衝撃を受けました。式典では「ホロコーストの時に、世界はユダヤ人を見捨てた。けれども、私たちは神から離れてはいけない」と語られていたのです。これほどの悲惨な歴史を通っているにもかかわらず、彼らの神さまへの信頼はぶれていなかったのです。ずっと変わらずに神さまの約束に信頼を置いている国民性に驚きました。

ポーランド滞在中、さらにクラクフ、ワルシャワと反ユダヤ主義の歴史を見学しました。そしてマイダネク強制収容所に訪れ、当時犠牲となった方々の灰が残されているお墓に行きました。メッセージでは私たちが証人として生きることを考え、また祈る時を持ちました。私は目の前に山積みにされた灰を見た時、ユダヤ人の方々の抱く寂しさを感じました。彼らは神さまへの信頼はあるけれども、世界の中では孤独の民となっています。彼らには、彼らと共に悲しみ、彼らと共に喜ぶ友が必要なのではないかと強く思わされました。また、イエスさまも私に、ユダヤ人を一緒に愛してくれるかと語りかけているように感じました。

ツアー6日目からイスラエルの地に立ち、聖書の地を巡りました。ガリラヤ湖の朝日は特に印象的でした。ヨハネ21章で復活されたイエスさまとペテロたちが食事をした時にも、うっすらと空は明るく、波の音、鳥のさえずりが聴こえていたのだろうかと想像を膨らませました。この様子を背景にイエスさまは、ペテロに赦しと励ましを与えられたと思うと、イエスさまの優しさと配慮を覚えました。

園の墓も印象的でした。墓の中に「彼はここにはおられない、よみがえられた」というメッセージが掲げられていて、復活の事実を再確認できたことを覚え、うれしくなり心が躍りました。聖書の地を巡る歩みは、私にとって信仰の確認作業となりました。聖書の出来事があった場所と事実を知るたびに、信仰が建て上げられ、みことばの重みが増していきました。

戦没者記念日と独立記念日はユダヤ人を知る貴重な体験となりました。戦没者記念日ではサイレンと共に町中が一時静まり、私たちも共に黙祷もくとうを捧げました。そして、その夜から独立記念イベントが始まり町中は一変しました。設置された各ステージでバンド演奏が重低音で響きわたり、打ち上げ花火も上がりました。通りを埋め尽くすほど人が現れ、幼児から高齢者に至る全世代がこの日を喜んでいました。その喜びは私たちにも伝染し、その夜は彼らと共に歌い踊りました。同日、午前中に独立記念日マーチへ参加し、ポーランドで行進した方々と再会した行進は、喜びと笑いに満ちたものとなり、夜の独立記念式典では、近代的な音楽と舞台演出が用いられ盛大に祝われました。私の抱いていたイスラエルのイメージは、聖書時代の民族から最新の芸術と技術を持っている民族へと刷新されました。

「喜ぶ者といっしょに喜び、泣く者といっしょに泣きなさい」(ローマ12:15)
今回の旅で彼らと共に痛み、彼らと共に喜ぶ貴重な経験ができて本当に良かったです。日本にもユダヤ人の友人がいるというメッセージが、彼らの心の癒やしにつながるように願います。そして、現地のBFPフードバンクを訪問し、スタッフと共に祈り合えたことも感謝でした。具体的な必要を知り、さらにユダヤ人の方々を身近に感じさせる体験となりました。 

今後イスラエルに対する状況が変化しても、私は彼らの友であり続けたい、彼らのためにとりなす者として立ちたいと思います。このようなイスラエルツアーへと導いてくださったイエスさまに感謝します。この旅で共に過ごした仲間たち、支えてくださった方々に心から感謝します。

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