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プロジェクトレポート

本当にイスラエルに支援は必要?

TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

近年、日本との経済交流も盛んで、急成長を遂げているイスラエル。その一方で、貧困下で暮らす人々がいることも、この国が抱える現実です。

ウクライナからの移民 ©Ashernet

時折友人たちから「本当にイスラエルには支援が必要なのか」とお手紙を頂くことがあります。多くのハイテク産業を生み出し、技術革新をもたらす先進工業国であるイスラエルに、どうして貧困問題などあり得るのか、と。その通り、イスラエルは祝福されている国です。その非常に高い創造力には目を見張るばかりです。神がユダヤ人を約束の地に戻し、何も無いところから国を興されたほんの69年の間に、これほどまで豊かになった姿を見ることができるとは何という祝福でしょうか。しかし同時に、貧困率は非常に高いのです。実に国民の4分の1が貧困の中で生活しています。なぜ、そのようなことが起こり得るのか、幾つか理由を挙げてみます。

なぜイスラエルに貧困が?

第一に、警備の必要があるからです。襲撃、ミサイルやテロ攻撃などのニュースは日常茶飯事です。この記事を執筆中にも、南部でエジプトから4発、北部ではシリアから1発のロケット弾が打ち込まれました。イスラエルには平和を満喫する余裕がありません。それゆえ大規模な軍隊を必要とし、軍備、警備のための莫大(ばくだい)な国家予算が必要となります。結果、税金は高くなり、先進国の中でもとりわけ国民にその負担が大きくのしかかっています。

第二に、毎年大人数のユダヤ系移民を受け入れているからです。新移民の多くは帰還から数年間は支援を必要とします。南アメリカ、インド、ウクライナ、ロシアや旧ソ連からの移民たちは、通常荷物をあまり持たずにイスラエルの地に降り立ちます。十分な現金準備も無く、スーツケース数個と、かすかな希望を胸に帰還します。ヘブライ語ができず、まだ働ける状況ではない中、かつての職業の再訓練を受けなければなりません。素晴らしい雇用プログラムがありますが、講義はヘブライ語で行われ、医師や看護師、歯科医などの医療従事者もイスラエルの免許を取得し直さなければ働けません。取得までには何年も掛かりますが、その間にも食費、家賃、子どもたちの学費など日々の生活の必要があります。語学力を求められない低賃金の仕事に就くことも可能ですし、政府から支給される少ない生活保護も受給できます。小さなアパートで他の家族と同居して節約することも可能です。しかし、生活の厳しさは変わりありません。

新移民の方々に届けられる食料

BFP(ブリッジス・フォー・ピース)の「食料支援プログラム」で支援させていただいている方のほとんどは、このような新移民の方々です。彼らがこの素晴らしい国で成功するには、まず多くの援助が必要です。しっかりと社会に根を下ろすようになるまでには、一般的に数年掛かります。食料支援に加え、BFPでは「救出作戦」を通してユダヤ人の帰還を支援し、帰還後は「里親プログラム」「キッズプログラム」「新移民基金」「新移民ウェルカムギフト」で支援します。神が約束の地に戻された尊い魂を支援できることは、本当に恵みです。

バルーフとリヴカ夫妻は16年春に帰還しました。ウクライナでは安定した生活を送っており、バルーフはシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)の事務長を、リヴカはユダヤ人学校の教師をしていました。二人とも仕事に満足していました。帰還を決意した直接的理由はバルーフの腎不全でしたが、戦争のためほとんど何も持たずにウクライナを発ちました。家も車も手付かずで、売却すらできずに置いてきました。

ここイスラエルでの夫妻の心配事は、バルーフの健康状態です。働くこともできず障害を抱えています。二人ともウルパン(ヘブライ語集中講座)で学んでいましたが、バルーフの介助のためリヴカは途中でやめざるを得なくなりました。

生活は決して楽ではありませんが、イスラエルでの暮らしを気に入っています。イスラエル人たちの付き合い方やその姿勢も気に入っています。バルーフの腎臓移植が成功し、健康を取り戻すことが二人の最大の夢です。ヘブライ語が流暢(りゅうちょう)に話せるようになり、良い仕事に恵まれ、エルサレムで安定した生活を送りたいと望んでいます。自分たちが心から帰属意識を感じることのできるコミュニティーを探しています。二人にとって良いコミュニティー生活は非常に重要です。二人共釣りが大好きなので、イスラエルでも釣りに行くことを夢見ています。夫妻は世界中にいるクリスチャンの里親の方々のお祈りに感謝しています。夫妻が故国に根を下ろすことができるようお祈りください。神の癒やしの御手がバルーフに置かれるよう、また経済のためにもお祈りください。

はい! イスラエルには支援が必要です

このような理由で、冒頭の質問に対する答えは「はい、イスラエルには支援が必要です!」新移民の生活はBFPが頼りです。新移民に食料支援をすることは、「皆さんは一人ではないですよ」と示す一手段なのです。イスラエルを祝福するために私たちが行う一つ一つが、イスラエルの神への愛の捧げものです。イスラエルの回復とユダヤ人の帰還、そして主ご自身の存在を世に表すために、今も主ご自身が働かれていることを、私たちはみことばから知っています(エゼ36:22)。主がイスラエルの国と人々に預言を成就なさろうとしているその時に、私たちが主と共に働けるとは何という特権でしょうか。

イスラエルの人々への食料支援の輪にどうぞ加わってください。多くの新移民を含む毎月2万2千人以上の方たちへの食料支援は、皆様からのご支援により支えられています。

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