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プロジェクトレポート

感謝に満ちた心で祝福する

TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

『キッズプログラム』に、多くのうれしい証しが届いています。今月はキッズプログラムを通して、いかに子どもたちの心に触れるお手伝いができているか、それらの証しをご紹介させていただきます。

ブリッジス・フォー・ピース(BFP)のイスラエルチームは、すべてのつぶやきをやめて、その代わりに祈り、他者を祝福しようという40日間の取り組みに参加しました。この働きの発起人ゼブ・スタッブ氏は「40日という期間は、聖書に書かれているヨシュアとカレブ以外の斥候が犯した罪に関連している」と語っています。あの時、イスラエルの民は悪い報告を信じ、神の計画につぶやいたがゆえに40年荒野をさまよったのです。「否定的なことに気を取られる代わりに、祈りましょう。政府の愚痴を言う代わりに、国の指導者たちに知恵と指導力が与えられ、国民をきちんと導くことができるよう求めましょう。」この素晴らしい提案に、BFPは喜んで参加を表明しました。聖書は私たちに良いことに心を留めるよう教えています(ピリピ4:8)。

私達には感謝することがたくさんあります。まず、主がその目的達成のために、不完全な人間を用いてくださることです。そして、聖書預言の成就を目の当たりにするという、信じられない時代に生かされていることです。さらに、主がクリスチャンをお用いになり、ユダヤ人の心を癒やす奇跡を行っておられることです。

先日、エルサレムである学校の校長先生と食事をしました。その時、校長先生が、「クリスチャンの友人たちがこの学校を支えてくれていると、周囲の人々に話している」と教えてくれました。イスラエルとユダヤ人を愛するクリスチャンがいるという知らせは、国中に広がっています。そのような変化を目の当たりにし、それが皆さんのお祈りとご支援の結果であると知ることができるとは、なんと名誉なことでしょう。

子どもたちの夢をかなえよう

この原稿を書いている現在、夏が終わり、新学期が始まっています。BFPのキッズプログラムチームは、支援する子どもたちの新しい写真の入手や、プロフィール更新に励んでいます。

この夏、BFPが主催するサマーキャンプに350人の子どもたちが参加し、楽しい時間を過ごしました。子どもたちは大喜びで野外活動や美術、工作などをしました。このキャンプは単に楽しむことが目的ではありません。有能な教師陣が数学、科学、言語、そしてトーラー(モーセ五書)を教えます。さらに、普段、栄養不良に陥っている子どもたちに、栄養ある食事を取ってもらい体を強めることも目的としています。中には、給食だけしか食べられないという貧しい子どもたちがいます。そうした子どもたちには、毎日授業の前にBFPからの軽食が配られます。その軽食が集中力を高めます。そして、しっかり勉強することができるようになります。この夏のキャンプが、次の新学期に、ひいては将来的に影響を及ぼすことになるでしょう。子どもたちの夢をかなえるお手伝いをし、その人生に影響を与えることができる・・・・・・キッズプログラムが私は大好きです。

音楽という特別な言葉

BFPは三年前、ベイト・シェメシュの小学校で音楽の授業をスタートするきっかけを作りました。以下は、その学校の校長先生からいただいた証しです。

「楽器を演奏することは特別な言葉であり、万人が操れるものではありません。なかには誰よりも流暢(りゅうちょう)にこの言葉を語る人がいます。これは3年前に音楽の授業が始まった時のお話です。オーストラリアからBFPのボランティアチームが来てくれたことが発端でした。このボランティア・グループは、ペンキ塗りをし、オーガニックガーデンを造り、学校を美しく保つことを教えてくれました。また、子どもたちに英語を教えてくれました。その中に一人音楽家がいて、『学校に何か楽器はありますか』と尋ねました。答えは『ノー』でしたが、『合唱団はあるので、歌なら歌えますよ』と答えました。

ベイト・シェメシュの学校で、音楽を練習する
エチオピア系ユダヤ人の子どもたち

ボランティア・グループとのお別れ会のときに、子どもたちが素晴らしい合唱を披露しました。すると、驚いたことに、ボランティアの方たちが、学校で音楽の授業を立ち上げる一歩として、楽器の贈り物を約束してくださったのです。こうして私たちの音楽の授業は始まりました。その後、3年間一生懸命練習したおかげで、今や9人編成の吹奏楽団を持つまでになりました。そのうち2人はエチオピア系の子どもたちです。この楽団は、今ではベイト・シェメシュのみならずイスラエル中に招かれ演奏しています。BFPの支援のおかげで、現在42人の子どもたちが学校で音楽を学んでいます。4人の子どもは卒業後も音楽学校で学び続けています。」

オーストラリアのボランティアチームをきっかけに、以降、BFPではバイオリンなど、さまざまな楽器を寄贈してきました。皆様とのチームワークにより、子どもたちの人生に音楽をもたらすお手伝いができたことに感謝でいっぱいです。

感謝を表す子どもたち

BFPでは支援した子どもたちから感謝の手紙をよくもらいます。エルランくんは12歳の男の子で、10月にバルミツバ(ユダヤの成人式)を控えています。この特別な成人式はユダヤ人社会にとって非常に重要なものです。手紙にはこう書かれていました。「今年は__僕にとって大切な年です。お母さんは僕のバルミツバのために特別なお祝いを計画しています。この日にはおじいちゃん、おばあちゃんと曾おじいちゃん、曾おばあちゃんも来て一緒にお祝いしてくれます。曾おばあちゃんはホロコーストを経験していて、何年か前にその話を聞いた時はとても悲しかったです。でも曾おばあちゃんは今イスラエルで生きていて、こうして会うことができるので僕は幸せです。それに、僕はBFPの支援を受けられて本当に幸せです。お昼においしい給食が食べられ、里親さんたちから贈られてくる特別なプレゼントもうれしいです。」

皆様のご支援により、エルランくんのような子どもたちが、クリスチャンの愛を受けて成長しています。

大きな夢

BFPが支援する女子高校の卒業式に招待された時のことです。学校や教師たちへの熱い思い、また将来の希望について語る卒業生たちの姿を見守りながら、少女たちが立派に成長するお手伝いができたことに、私は胸がいっぱいになりました。私には、このキッズプログラムをさらにイスラエル中の学校に広げるという夢があります。子どもたちが将来に向かって、希望を持てるよう、主がこのプログラムを用いてくださっていることに胸が熱くなります。ユダヤ人とクリスチャンの関係改善のお手伝いができることに興奮しています。イスラエルの次世代を担う子どもたちが、クリスチャンの愛を心に織り込みながら育っているのです。

キッズプログラムの子どもたちに贈られる
誕生日のプレゼント

キッズプログラムにご参加いただくと、支援を受けるキッズの写真とプロフィールが送られてきます。1年間継続して頂く皆さんからの毎月のご支援は、毎日の食事代、教科書代、文房具、通学用リュックサックや学校行事の参加費用、そして誕生日プレゼントなどに用いられます。今月も、皆様に感謝を分かち合えたことを、心から感謝いたします!

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