TEXT：B.F.P.Japan編集部
ジョイバスケットを詰める作業中私の祈りは神さまに聞かれているのだろうか……。長年祈っているのに、何の結果も出ない。もうあきらめてしまおうか……。クリスチャン生活が長くなると、誰もがそうした絶望感を味わうことがあるのではないでしょうか。
祈りが開ける〝壁の穴
先日、ある女性からこんな話を聞きました。長年父親の救いのために祈ってきたが、救われないままついに病床に伏してしまった。父はこのまま救われないで死んでしまうのか？このような絶望のふちで、彼女はこんな夢を見ました。
目の前に、父親と自分を隔てる厚い厚い壁がありました。その壁をぶち抜いて父親の元へ行くことはとてもできそうにない…、そう思ったとき、壁を見ると小さく針で開けたような穴が開いていることに気付きました。さらによく見れば、その針先のような穴が無数に開いてきたのです。そのうち小さな穴は徐々に増え続け、最後にはそれらが集まって大きな穴となり、ついに厚い壁が崩れ落ちたのです。そのとき彼女は、「この穴の一つひとつが、あなたやあなたのお父さんのために祈ってきた人々の祈りです」という声を聞いたそうです。
その後、間もなく彼女の父親は救われました。この話を聞いたとき、改めて祈りは一つとして地に落ちることがないということ、また、それらすべてが集まって、やがて大きな力を発揮するのだということを思い知らされました。
ジョイバスケットの役割
ＢＦＰ（ブリッジス・フォー・ピース）の働きも、これと全く同じ状況で進められています。皆様の祈りは、私たちの働きの土台です。世界中から捧げられる祈りによって支えられ、奇跡が起こり続けています。常識では起こり得ないことが起こり、不可能が可能となっているのです！
同時に、目に見える支援には、霊的な壁に大きな穴を開ける力があります。特に、ジョイバスケットを受け取る人々の顔には、いつも喜びの笑顔、あるいは涙が浮かんでいます。ジョイバスケットは主に、誕生日のプレゼント、テロや交通事故に遭った方々やその家族へのお見舞いとして、また、貧しくて新年の祭りなどの準備ができない人々や最前線に出て行く兵士たちを励まし、支援するために用いられています。
日常生活に必死になり過ぎて見落とされがちな心の隙間を埋めるのが、ジョイバスケットの役割です。自分の誕生日を忘れてしまうほど忙しく、孤独な人々にとって、このささやかなプレゼントは、胸に深く染み込む慰めとなります。自分の誕生日を祝ってくれる人がいるという事実は、自分という存在の尊厳を知る時ともなるのです。
さらに壁を崩すために
私たちはこれまで必死に、ユダヤ人とクリスチャンの間にある壁を崩すために、皆様と共に祈りによる小さな穴を開け続けてきました。今、その穴は徐々に大きくなり、お互いの姿を穴を通してはっきりと見ることができるまでになりました。しかし、「こうして、イスラエルはみな救われる、ということです。」（ローマ11・26）というみことばが実現するためには、壁が完全に崩れ落ちていなければなりません。聖書に書かれている約束ですから、いつか必ず私たちにそれを見届ける日が来るでしょう。
この民族のあがないが完成するそのとき、主がもう一度、真の平和をもたらすために来られます。この壁が崩れ落ちるとき、考えも及ばない大きな出来事が実現します。私たちは皆様と共にその日を待ち望みたいと思います。現状を見てあきらめることなく、皆様の祈りが、この支援が、最後の一つの穴を開けるものになるかもしれない……と信じて、その日を見るまで取り組み続けたいと思っています。
クリスチャンは間もなくクリスマスを迎えます。ユダヤ人は間もなく「ハヌカの祭り」を迎えます。クリスマスにはプレゼントを贈り合う習慣がありますが、同じようにハヌカの祭りでもプレゼントが行き交います。ＢＦＰでもこのチャンスを逃したくないと思っています。祈りで包み込んだ、本当の光を彼らにプレゼントしたいと思っています。ぜひこの季節、ジョイバスケットを通して愛を届けるために、ご協力ください。皆様の祈りと思いを籠にいっぱい詰め込んで、一人ひとりに心を込めてお届けしたいと思います。
