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プロジェクトレポート

トルコ大地震への緊急援助

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)&高田篤美(B.F.P.Japan局長)

2月6日、トルコとシリアをマグニチュード7.8の大地震が襲い、甚大な被害が出ました。
イスラエルは、いち早く緊急援助隊をトルコに派遣。
BFPも、イスラエルと共に手を組み、災害援助を助けています。
ぜひお祈りとご支援をよろしくお願いします。

トルコ地震死者1万人超  地震で倒壊した建物の近くに座る少女=8日、トルコ南部カフラマンマラシュ県(ロイター=共同)

東日本大震災が起こった時、被災地に駆けつける途中、高速のパーキングエリアで、トルコから来たボランティアと出会いました。多くの外国人が福島原発の被ばくを恐れて日本を離れる中、はるか遠いトルコから「私にとって日本は大切な国だから…」と、犠牲を払い、危険を顧みずに被災地へ来てくれたのです。なぜ、それほど日本を愛しているのか、お互いに緊迫していましたので詳しい事情を聞くことはできませんでした。しかし彼の真剣なまなざしと、目にも鮮やかな黄色のウィンドブレーカーの色を、今でも忘れることができません。

「トルコで大地震!」という一報が流れた時、「あ、彼はどうしているだろう。大丈夫だろうか…」と真っ先に思いました。B.F.P.Japanでも何度かトルコ・イスラエルツアーを実施しており、その時に出会ったトルコの人々は大丈夫だろうか…と、震える思いで祈りを捧げました。

取るものもとりあえず、日本を助けに来てくれた黄色いウィンドブレーカーの彼のようには、私たちはトルコへ行くことができません。どのように彼らを支援したらいいのかと祈り続けていました。

2月8日、その思いに応えるように、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)本部から緊急連絡が入りました。災害が発生するたびに、イスラエル国は迅速に支援に着手します。今回もまた、地震から数時間後、イスラエルは医療関係者や訓練を積んだ救助隊の手配に取り掛かり、必要な機材の準備に奔走しました。地震発生の翌日には、人命救助のためイスラエルの航空機が被災地に向けて離陸。次に取り掛かるのは、野外病院の設営です。イスラエル国防軍(IDF)の代表団は既にトルコに到着し、さまざまな分野で人命救助をしています。

今回の地震は非常に大きく、イスラエル全土も揺れました。2月9日現在、死者は1万5千人を超え、目を覆う惨状が広がっています。

2011年、東日本大震災を受け、
いち早く援助に駆け付けたイスラエル医療団

BFPもイスラエルと連携し、医師、看護師、救助隊員、物資、機材をトルコに送る支援を始めました。私たちは長年にわたり、このような形でイスラエルと協力しています。例えば、2010年にハイチを大地震が襲った時も、2011年に日本で東日本大震災が発生し、津波で壊滅的な被害を受けた時も、私たちはユダヤ人国家が救援活動を行うのを支援しました。昨年はウクライナにイスラエルが野戦病院を設営する際にも支援し、今日現在もトルコに支援を送るため、イスラエルと共に働いています。

ユダヤ人は、「ティクン・オーラム」(世界の正常化)と呼ばれる考え方を非常に大切にしています。人々が危機的状況に陥った時、神の民であるユダヤ人があわれみと愛をもって手を差し伸べ、具体的に支援するように神が計画されている、そう彼らは理解しているのです。これこそがイスラエル民族に与えられた役割の一つです。

イスラエルは、トラウマ、戦争、テロ事件、火事など、ありとあらゆる悲惨な出来事を経験してきました。だからこそ、彼らはこの道のエキスパートであるということができます。

トルコとイスラエルの間には政治的な緊張があり、トルコの現大統領はイスラエルを非難し続けています。しかし、今回はイスラエルの支援に「ノー」と言えないほど現状がひどく、イスラエルはすぐに受け入れられました。「もしあなたの敵が飢えているなら食べさせ、渇いているなら飲ませよ。なぜなら、こうしてあなたは彼の頭上に燃える炭火を積むことになるからだ」(ロマ12:20)と書かれている通りです。神がイスラエルに託された愛の実践を、トルコの人々が見て、味わい、経験することを通じて、そこに愛の関係を構築するための和解の種がまかれることを信じます。

イスラエルがトルコで行っている救助活動を支援するため、私たちは危機基金をすぐに用いました。支援できる資金が残されていたことに心から感謝しています。ただし、昨年来のさまざまな危機的出来事に対応するため、危機基金が大きく減っているというのが現実です。イスラエルを通じて、トルコの人々を救うために、手を差し伸べたいと願われる方がいらっしゃれば、ぜひ早急にご支援をお願い申し上げます。頂いたご支援は、現地で活動するチームに確実にお届けします。また、明日にも余震が起こり、被害がさらに拡大するかもしれません。

BFPファミリーの皆さんは、イスラエルという国と手を携え、イスラエルの神であられる方を世界に示すことになります。たとえイスラエルに敵対する国であったとしても、私たちは神さまの存在を示したいと願っています。神は、愛といつくしみに満ち、あらゆる必要を満たしてくださるお方です。その愛を具体的に表すため、神はご自分の民を世界に送り出されます。イスラエルの神、そして神に従う人々を世界に示すため、今日、皆さんからの寛大なご支援をお待ちしています。この危機に手を差し伸べ、将来の救いに備えるため、ぜひご協力ください。

<郵便振替用紙 記載例>

※クレジットカードの場合は、通信欄に「トルコ」とご記入ください。

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