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プロジェクトレポート

テロが破壊した生活を建て直す

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

やむことのない攻撃がイスラエルを襲っています。ある日突然、愛する家族を失う悲しみは想像を絶します。悲嘆に暮れる彼らを何とかして支え続けていきたい、それが私たちの尽きぬ願いです。

ロケット弾攻撃で破壊された家屋 Photo by IDFBlog/idf.il

ガザとの国境近くに住むイスラエルの母親たちが、叫んでいます。ガザ地区で暴力的なデモが始まって、すでに一年以上。銃撃や爆発装置、火炎凧、そしてハマスが放つロケット弾から逃れるため、市民たちはシェルターに駆け込む日々を送っています。

スデロットに住む一人の母親が、外務省が公開した動画の中で思いの丈をぶつけました。「警報が鳴り響く中、私たちは半狂乱になりながら、安全な場所へと駆け込みます。それから、子どもたちに『怖がる必要はないんだよ』と納得させようとするのです」。ガザとの国境近くに住む別の母親は涙を流し、こう付け加えました。「私たちは、憎しみ合うことのない世代を育てようと努めていますが、どうしたら自分たちを傷つける相手を愛せるのでしょうか」

ガザとの国境に住む市民が、ハマスのロケット弾から逃れてシェルターに駆け込むまでに残された時間は、わずか15秒。次はいつ攻撃がやって来るのかと、人々は常に緊張を強いられています。衝撃的なことに、この地域の子どもたちの40%が心的外傷後ストレス障害(PTSD)に苦しんでいます。

過去、イスラエルはパレスチナ人から容赦ない憎悪の攻撃を受けてきました。エルサレムの森林で起きた若い女性の惨殺事件、ロケット弾、車での体当たり、ナイフテロ、狙撃…。パレスチナのテロリストたちは、イスラエルの道路や街角、バス停を戦場に変えようとしているのです。ある地域では、買い物に行くにも、子どもたちを学校に送り届けるにも、よく考えて行動しなければなりません。夜、子どもを寝かし付ける時、子どもたちが耳をつんざくロケット弾の音で目を覚ますのではないかと親は不安を抱えています。

3月、ハマスはイスラエルに向かって長距離ロケット弾を発射しました。最初のロケット弾は、40万人以上が住むテルアビブに向けて発射。ミサイル防衛システムのアイアンドームが迎撃し、犠牲者は出ませんでしたが、それから2週間もしないうちに再びハマスは攻撃してきました。今回のロケット弾はウォルフ家を直撃し、家族7人が負傷、愛する2匹のペットが殺されました。屋根を突き破ったロケット弾は床の上で爆発し、破片が散乱して家も燃えてしまいました。その場にいた家族や隣人、救助隊員全員がこう思ったそうです。「家族が助かったのは奇跡に他ならない」と。

亡くなったアヤド氏の家を訪れたネタニヤフ首相
Photo by PM of Israel@IsraeliPM/twitter.com

生後5カ月(当時)の赤ちゃんは、頭に残る金属片に苦しんでいますが、完全に回復できるという見込みです。「最も大切なことは、家族全員が大丈夫だったこと。たくさんの奇跡が起こりました」。父親のダニエルさんは病院のベッドに横たわりながら、そう語りました。

しかし、すべてのテロ攻撃が奇跡で終わるわけではありません。3月のある朝、ナイフで武装したパレスチナ人テロリストが、バス停で警備をしていたガル・ケイダン軍曹(19)を襲撃。テロリストは彼を何度も突き刺し、銃を奪うと、至近距離から発砲しました。自宅に向かって車を走らせていたラビのアヤド・エッティンガーさん(47)はたまたま現場を通り掛かり、フロントガラスを突き破ってきた弾丸で頭を負傷。意識が遠のく中、車で引き返し、持っていた銃をテロリストに向けて発砲しました。この発砲を受けて犯人が逃走したため、連続殺人を防ぐことができたのです。この英雄的なラビは、懸命に生きようと頑張りましたが、ついに息を引き取りました。未亡人となった妻は、たった一人で12人の子どもを育てる重責を負っています。

ラビの子どもたちは葬儀で、代わる代わる父をたたえ、その思いを吐露しました。「この世に多くの命をもたらしたお父さんと、二度と一緒に暮らせないなんて、そんなことがあるのでしょうか」と長女は嘆き、別の子どもは「毎日、仕事から帰ってくると、お父さんは私たちのうちの一人を呼んで話をしたり、トーラー(モーセ五書)を教えてくれたりしました」と、父との思い出を語りました。3番目の子どもは、こう打ち明けました。「お父さんは家に帰る途中、人々の命を救うために引き返しました。お父さんがいなくなって、私たちはたまらなく寂しいです」

壊された生活を再建する

聖書は、悲嘆に暮れる者、傷ついた者に対する神のあわれみに満ちています。「主は心の打ち砕かれた者をいやし、彼らの傷を包む」(詩147:3)神です。主は「すべての悲しむ者を慰め(る)」ことを約束され(イザ61:2)、「悲しむ者は幸いです。その人たちは慰められるから」(マタ5:4)と言われました。この重要な任務に私たちは召されているのです。イザヤ書40章1〜2節でも、神は明確に呼び掛けておられます。「慰めよ。慰めよ。わたしの民を…エルサレムに優しく語りかけよ」と。

BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は主の明確な呼び掛けに心を留めました。テロがイスラエルの日常を粉々に破壊する時、私たちはその破片を拾うお手伝いをし、壊された生活を再建する上で必要な物質的サポートと安心を提供します。「テロ被害者支援」を通じて、負傷した人々に寄り添い、痛みを伴う長期的な高額医療とリハビリが円滑に進むよう財政支援を行います。家族を失った未亡人や遺児に思いやりの手を差し伸べる時、彼らは自分たちが一人ではないことを知るのです。

BFPはまた、テロで最愛の家族を失った子どもたちを対象とした、年に一度のリトリートも後援しています。傷ついた少年少女たちが、同じ体験をした仲間たちと時を過ごし、トラウマや痛みを処理します。

さらに、ロケット弾が雨のように降り注ぐ中、15秒以内に避難場所に駆け込めるようにシェルター建設も進めています。

これらが可能なのは、ひとえにクリスチャンの皆様の寛大なご支援のおかげです。皆様は、傷ついた人たちに向けられた、神の心からの願いに答えてくださっています。主は、私たちがご自身の手や足となり、悲しみと喪に服する主の民に慰めをもたらすよう私たちを招いておられるのです。「テロ被害者支援」を通じてご支援いただけるなら、私たちはテロが破壊したものを再建し、イスラエルを助けることができるでしょう。

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