ハイメール通信No.877 イランからの直接攻撃 戦禍の中で 新年を迎えるイスラエル
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ハイメール通信No.877 2024.10.2
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イランからの直接攻撃
戦禍の中で 新年を迎えるイスラエル
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日本時間の本日未明(イスラエル時間 1日午後7時半ごろ)、イランは、イスラエルに向けて180発以上の弾道ミサイルを発射する大規模攻撃を行い、イスラエル全土で警報が鳴り、国民の多くがシェルターで一夜を明かすこととなりました。ミサイルの多くが迎撃されたものの、西岸地区のエリコで、パレスチナ人労働者が死亡。テルアビブでは3人が負傷し、ゲデラの小学校では校舎が破壊されました。校長は、「数時間前まで何百人もの児童がそこで学んでいたと思うと…私たちに大きな奇跡が起きたのです」と話しています。その他、数カ所でミサイルの着弾が報告されていますが、けが人は報告されていません。
今回、イランが直接攻撃に出たのは、今年7月、イランが支援するテロ組織ハマスのハニヤ最高幹部が、訪問先のイランの首都テヘランで殺害されたことに加え、先月27日に同じくイランが支援するレバノンのテロ組織ヒズボラの最高指導者ナスララなどが、イスラエル国防軍の空爆で殺害されたことへの報復と見られています。イスラエルは先月から戦力の中心を対ヒズボラ戦に移行。昨日はレバノンでの限定的な地上作戦を開始したところでした。これは、イスラエル攻撃用に備蓄された15万発とも言われるヒズボラの武器を破壊し、国境付近からヒズボラの戦力を排除するためです。ヒズボラは、昨年10月8日以来、8千発以上のロケット弾をイスラエルに向けて撃っており、このため国境沿いの住民6万人が国内避難民となっています。ヒズボラとの戦闘は激しさを増し、今もロケット弾が飛来しています。
また、昨晩は、テルアビブのヤッフォ地区で、銃とナイフを持った2名のテロリスト(ヘブロン在住のパレスチナ人)が、路面電車を襲うテロが発生しました。7名が犠牲となり、単独攻撃としては、近年最も犠牲者が多いテロの一つとなりました。
本日2日の日没から、イスラエルはユダヤ新年を迎えます。これに続く大贖罪日、仮庵の祭り、シムハット・トーラー(律法の歓喜祭)という秋の例祭は、一年で最も聖なる期間です。しかし、ガザには今も97名の人質が拘束されたままであり、レバノンのヒズボラを始め、シリア、イエメン、イラクのテロ組織と、その背後にいるイランからの直接攻撃もあり、イスラエルは国の存続をかけた戦いを継続中です。
昨年10月のハマスの大規模攻撃に始まり、建国最大の苦しみを通ったこの一年。国民の心は疲弊しています。新しい年、イスラエルの人々が神にますます近付けられるように。神が大能の御手をもって、イスラエルの国と人々を支え、導き続けてくださるように。主の特別な平安が国民一人ひとりを満たすように。国民の悲願である人質の奪回、そして日常の平和が戻ってくるように。そしてイスラエルの国のリーダーたちが上からの知恵に満たされて、困難を極める国のかじ取りができるように。国防軍の兵士のためにも祈り続けていきましょう。
「私たちの神 主よ 私たちをお救いください。国々から私たちを集めてください。あなたの聖なる御名に感謝し あなたの誉れを勝ち誇るために。ほむべきかな イスラエルの神 主。とこしえから とこしえまで。民はみな「アーメン」と言え。ハレルヤ」(詩篇106:47、48)
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