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ハイメール通信No.792 エルサレム在住 松田有師より 「仲間の死がもたらす国民の一致」

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ハイメール通信No.792 2023.10.19
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エルサレム在住 松田有師より
「仲間の死がもたらす国民の一致」
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エルサレム在住の松田有先生(ヘブライ大学学生)が、町の様子を伝えてくださいました。

エルサレムは静まり返ってしまい、今までの活気はどこかへ行ってしまいました。人々は、落ち込んでしまうことがないように、そして生きる希望を失わないように努めています。でも、どんなに頑張って落ち込まないようにしていても、そんな努力を一瞬でくじいてしまう知らせがあります。それは、「イスラエルを愛する仲間たちの死」です。

しかし、今回の死の報告はいつもと違っていました。亡くなったのが、イスラエルに一人で帰還してきたローンソルジャー(単身で帰還した兵士)だったからです。
家族はまだみんなロシアにいる。そしてイスラエルの友人たちはみんな兵役に就いている。そんな事情から、彼のお葬式には誰一人集まりませんでした、というよりも、集まることができなかったのです。

その事実を聞きつけたある人が、彼の葬儀をもう一度行おうと決め、葬儀の案内をワッツアップ(SNS)のグループに送りました。受け取った人がその情報を転送し、また別の人がそれを転送し…。その情報が僕の近所でも広まっていました。残念ながら僕は行くことができなかったのですが、僕の近所に住むヨナタンさんは、彼をかわいそうに思い、参列したそうです。

イスラエルのために命を落とした兵士たちが眠るヘルツェルの丘、そこに彼も眠っています。ヨナタンさんは「どのくらいの人が集まるだろうか」と疑問を抱きながら現場に到着しました。すると、見渡す限りの人、人、人! イスラエルを愛する彼の心に応えたい、彼の犠牲を無駄にしたくない、と思ったイスラエル人が集まり、その場所は命を捧げた故人に対する尊敬の念に満ちあふれていたそうです。

「今こそ、意見の違いを超えて、イスラエルを愛する思いで一つになりたい」。ヨナタンさんは切実な思いで、目に涙を浮かべながら、そう語っていました。


「慰めよ、慰めよ、わたしの民を。──あなたがたの神は仰せられる──
エルサレムに優しく語りかけよ。これに呼びかけよ。その苦役は終わり、その咎は償われている、と。そのすべての罪に代えて、二倍のものを主の手から受けている、と。」 (イザヤ40:1〜2)

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