ハイメール通信No.696 イスラエルアップデート(11月)
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ハイメール通信No.696 2019.11.9
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イスラエルアップデート(11月)
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二度目の総選挙を経てもイスラエルはなお連立を樹立できていません。右派ネタニヤフ氏が組閣に失敗し、野党統一会派で中道の「青と白」のガンツ氏が連立協議に入りましたがやはり過半数を超えることはできず、三度目の総選挙もささやかれています。
こうした中、イスラエルの安全上の最大の懸念であるイランの動きが激しくなっています。イランの息がかかったシリア領内の軍事的存在やヒズボラなどの武装勢力がイスラエル攻撃に向けて精密誘導ミサイルなどの武器を強化しています。
ガザ地区にもイランの影は伸びており、同地区を実効支配しているハマスやイスラム聖戦を援助しています。ここ数カ月、ガザ国境沿いは比較的穏やかでしたが、先日、再びロケット弾10発が発射されました。加えて10月、米軍が突然撤退したことで、イランの力がさらに伸張するのではとイスラエルは警戒しています。
そして今月7日、イランは中部の地下核施設でウラン濃縮活動を再開。7月には貯蔵量の規定を超え、規定の濃縮度を超えるウランを製造し、9月には核関連の研究開発の制限を撤廃。欧州との核合意維持の見返りがないことから、次々と離反し、核再開発の道を歩みつつあります。
<祈り>
1.連立、組閣に対し、関係者の心が動かされ、個人的な野望ではなく国家とそのニーズを何よりも優先できるように。
2.イランのあらゆる脅威に対して、イスラエル国防軍を始め治安機関が、いち早く危険を察知し対処できるように。すべての国境を守っている治安部隊の守りを覚えて。
3.主の選びの地、そして民の上に、守りの御手があるように。
人の心には多くの思いがある。しかし、主の計画こそが実現する。(箴言19:21)【新改訳2017】
B.F.P.Japan
ハイナイト部