ハイメール通信No.614 熊本地震を覚えて(第17号)
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ハイメール通信No.614 2016.10.14
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益城町でボランティア活動中の西原村グリーンゲーブルズ・フェローシップ(仮称)・下川義明先生より
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*東日本大震災の時から震災支援に関わり、現在は熊本支援に単独で取り組んでおられる下川先生から現地の様子をうかがいました。
震災から半年、少しずつ復興の息吹を感じています。今まで手付かずだった倒壊家屋の解体を見る機会が増え、唯一の避難所もその役割を終え、仮設住宅への入居が完了しつつあります。 しかし、それは目に見える部分です。 新たな住まいのこと、仕事や学校での立て直し、そして心の傷み、何よりも半年が過ぎボランティアを見る機会が減り、報道も少なくなり、「忘れられているのではないか」という思いが被災者の心を覆うこともあります。 「復興とは、日常を取り戻すことだ」とある方がおっしゃいました。その視点でこの町を見る時、まだまだ見えざる必要が多くあることを感じます。
現在私は農家の農作業のお手伝いをしています。なぜなら家屋が全壊し、農機具も壊れ、震災で手付かずとなった畑に高齢者の方々が取り残されているからです。益城町は、女子学院の初代院長で、三浦綾子さんの小説『われ弱ければ』の主人公・矢嶋楫子の生まれた地です。またルーテル学院や九州学院などミッションスクールの影響でクリスチャンへの違和感が少なく、大正生まれのおばあちゃんたちは、昔、宣教師から習ったという賛美歌を普通に口ずさんでいます。 信仰の先駆者が多くの犠牲を払ったこの地が痛んでいます。覚えてお祈りください。
また、お隣の西原村にはプロテスタントの教会がありません。しかし、そこで奮闘しているクリスチャンがいらっしゃいます。10月16日(日)から、小さな礼拝が仮設住宅の方々と始まります。 どうかこのためにもお祈りください。 また単独でボランティアを続けるこの者が、今まだ気付けていない助けを求めている方々と出会い、寄り添い、助けとなることができるように、あわせてお祈りいただければ幸いです。
<祈り>
1.被災者の方々が必要な、きめ細やかな助けを得て、一日も早く日常生活を取り戻すことができるように。
2.阿蘇郡西原村でもたれる10月16日の礼拝に、主が人々を導いてくださるように。
3.熊本の復興を忘れずに祈り支え続けるクリスチャンが与えられるように。
わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。──主の御告げ──それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。
(エレミヤ29:11)
B.F.P.Japan
ハイナイト部