ホーム祈るハイメール通信 登録・停止バックナンバー > ハイメール通信No.613 新年を迎えるユダヤ人社会を覚えて

ハイメール通信

ハイメール通信No.613 新年を迎えるユダヤ人社会を覚えて

------------------------------
ハイメール通信No.613 2016.9.30
------------------------------
新年を迎えるユダヤ人社会を覚えて
------------------------------

中東和平交渉に尽力し、ノーベル平和賞受賞者であるイスラエルのシモン・ペレス前大統領の葬儀が、本日ヘルツェルの墓で行われます。世界各国から要人が訪れるので厳戒態勢がしかれます。金曜はイスラム教の聖日でもあり、テロが頻繁に起こる日でもありますので、特別警戒のために祈リましょう。
ユダヤ暦の新年が、10月2日の日没と共に始まります。その後、贖罪(しょくざい)日、仮庵祭、律法歓喜祭と一連の祭りが続きますが、例年、ユダヤ教の祭日やその前後には、ユダヤ人を狙ったテロが増加します。世界中であらゆるテロが未然に防がれ、各地のユダヤ人コミュニティが例祭を無事に祝えるように祈りましょう。
欧州ユダヤ人協会の調査によると、テロを心配し例祭中にシナゴーグに行かないユダヤ人が、欧州全体で7割近くに上ることが分かりました。この背景には、イスラム系住民によるユダヤ人攻撃の増加があります。欧州最大のユダヤ人及びイスラム社会を抱えるフランスでは、2013年から2014年にかけて反ユダヤ主義的な事件が倍増し、2015年も増加。ここ数カ月間も事件が倍増していると協会は述べています。
また、難民問題を背景に欧州全体で極右勢力が勢いを増していることも、ユダヤ人社会は危惧しています。今はその矛先がイスラム系住民や難民に向けられていますが、伝統的には反ユダヤ主義である極右の台頭は、ユダヤ人にとって深刻な脅威です。各国政府はユダヤ系関連施設の警備を強化していますが、人々の不安は払拭(ふっしょく)できていません。
一方イスラエルでは、9月以降、急速に治安が悪化。ヘブロン周辺やエルサレムなどで、この2週間に車両突入テロやナイフテロが10件相次いで起きており、テロの波の再来が懸念されています。昨年の新年に始まったテロの波はその後激化し、治安を回復するのに数カ月を要しました。例祭を目前に治安部隊は警戒を強めています。
北部では、シリア内戦の飛び火が増えています。ゴラン高原では9月半ばまでに計8発の砲弾が着弾。アサド政権軍と反体制派が国境の向こう側で戦闘を繰り広げており、その流れ弾と見られます。イスラエルは、シリア領内の不安定に起因する安全保障上の脅威の責任はシリア政府にあるとして、政府軍の陣地の大砲を空爆。これに対しアサド政権軍も、イスラエルの軍用機に地対空ミサイルを発射するなど、緊張が高まりました。その後もシリアからの飛翔(ひしょう)体2発をアイアンドーム(ミサイル防衛システム)が迎撃。シリアの内戦は停戦合意が崩壊してさらに混迷を深めており、国境付近でも予断を許さない状態が続いています。

<祈り>
1.対テロの最前線にいる世界各国の治安部隊のため、また、テロをたくらむ者が思い止まって生き方を変えることができるように。
2.ユダヤ人が安心して心から祭りを祝えるように。聖書と神に心が向けられるこの季節、真のメシアに目が開かれるように。
3.イスラエル北部の状況が本格的な軍事衝突に発展することがないように。砲火の下にいるシリア市民も覚えて。

主はその御目をもって、あまねく全地を見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力をあらわしてくださるのです。(II歴代誌16:9)


B.F.P.Japan
ハイナイト部

ページトップへ戻る

特定非営利活動法人
B.F.P.Japan (ブリッジス・フォー・ピース)

Tel 03-5969-9656(平日10時~17時)
Fax 03-5969-9657

B.F.P. Global
イスラエル
アメリカ合衆国
カナダ
イギリス&ヨーロッパ
南アフリカ共和国
日本
韓国
ニュージーランド
オーストラリア

Copyright 1996- © Bridges For Peace Japan. All Rights Reserved.