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ハイメール通信No.978 イラン戦争を取り巻く状況

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ハイメール通信No.978 2026.4.27
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イラン戦争を取り巻く状況
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イラン戦争が始まって2カ月。イランとアメリカ双方によるホルムズ海峡の事実上の封鎖が続く中で、停戦が延長されて再度協議が行われると見られていました。しかしイランの体制内部が、強硬派と現実路線派で分裂しており、事態は二転三転。最終的に協議は見送られ、予断を許さない状況が続いています。

一方イスラエルは、レバノンのヒズボラとも一時停戦。この間にアメリカの仲介で、イスラエルとレバノンの当局者による公式会談が行われました。両国の直接会談は実に40数年ぶりのことで、過去最高レベルの会談です。混乱が続く中東情勢ですが、水面下で歴史的な動きが起きています。

【イランの内部状況】
新たな最高指導者モジタバ師は今もって公に姿を見せておらず、今実質的に権力を握っているのは、彼を担ぎ上げてその権威を笠に着ている革命防衛隊です。イラン経済は、昨年末からの激しいインフレに加え、ネット規制に伴う経済損失も大きく、最悪の状況です。このため、一刻も早く事態収束を図りたい政府は、アメリカとの交渉に前向きな姿勢を見せました。しかし革命防衛隊は「アメリカに勝利を与えるつもりか」と罵倒し、以後、交渉を差配。仲介国パキスタンを介して、核協議の拒否とアメリカによる海上封鎖終了という要求のみを通告し、協議から撤退しました。

しかし、足元では別の危機が高まっています。アメリカがイランに出入りする船舶を対象に行っている海上封鎖により、イラン産の原油は行き場を失い、イランの油田そのものが危険にさらされています(油田は、生産を停止すると地下の圧力バランスが崩れ、生産性が落ちる恐れがあります。また、停止するとパイプに原油成分が固着して詰まりや腐食を起こす可能性もあり、再稼働には莫大な修繕費や高度な技術を要するため、容易に生産を止めることができません)。イランの原油貯蔵スペースは、現時点で今後約3日以内に限界に達すると見られています。イランは、自国の石油施設が損害を受ければ湾岸諸国のそれに4倍の損害を与えると脅し、世界の原油供給に揺さぶりをかけています。

【イスラエルとレバノン】
イランとの停戦に伴い、アメリカはイスラエルにも、レバノン南部における対ヒズボラ戦の停戦を要請し、イスラエルはこれに応じました。しかし安全管理のため緩衝地帯を設けて駐留を続けており、これを不服とするヒズボラは攻撃を継続、実際には交戦状態が続いています。しかし、このさなかにもアメリカの仲介でイスラエルとレバノンの駐米大使が二度にわたり直接会談を行うという、歴史的な展開がありました。

会談を受けてイスラエルの外相は「レバノンとは、国境線に関する問題以外には大きな意見の相違はなく、解決可能だ。両国間の和平と関係正常化への障害は別のところにあり、それはヒズボラだ。ヒズボラはイスラエルとレバノンの共通の敵である」と述べ、レバノン政府に対し、ヒズボラ一掃に向けた相互協力を呼び掛けました。

またレバノンのアウン大統領も、イスラエルとの対話という歴史的一歩を踏み出したことについて、こう述べました。「我々は自ら交渉する。我々はもはや誰かのゲームの駒でもなければ、誰かの戦争の舞台でもない。そして、二度とそうなることはない」。さらに「私は交渉を選んだ。レバノンを救えると確信している」と、強い決意を述べています。

一方、ヒズボラは会談を非難し「抵抗」を続けると宣言、武装解除も拒否しています。ヒズボラは軍事組織だけでなく政党も有し、国政にも大きな影響力を持っています。レバノンはこれまで、事実上ヒズボラを通じイランの傀儡(かいらい)国家でした。しかし本国イランが弱体化している上に、アメリカが本格的に介入を始めた以上、この流れは加速すると思われます。トランプ大統領は両国の将来的な和平も視野に、この動きを後押ししています。

イランとその代理組織を突き動かすのは、イスラム原理主義に基づく終末思想です。「停戦の目的は戦力再建だ」とあるイラン議員は述べており、戦争再開を示唆しています。今後、さらに破壊的な行動も予想されます。各国の指導者が下す決断は、今後何世代にもわたり中東だけでなく世界中に影響を及ぼします。私たちはまさに歴史の大きな転換点にいます。混乱は続きますが、この舞台となっているイラン、イスラエル及び周辺諸国の人々が戦火から守られるよう祈りましょう。各国指導者に知恵と的確な判断が与えられ、この戦争が一日も早く終息し、平和に向かって歩み出せるように。この中で神の義とあわれみがなされますように。

「主はその御目をもって全地を隅々まで見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力を現してくださるのです」(II歴代16:9)

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