プロジェクトレポート

和解を生み出すアクション

TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

世界中からイスラエルに集まったBFPのボランティアたち

今月は皆様のご支援が、ユダヤ人とクリスチャンの関係を大きく変えているという証しを織り交ぜながら、BFPの働きを再紹介させていただきたいと思います。

BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は、よく「和解」のミニストリーとして紹介されます。過去1700年間に及ぶ、キリスト教徒とユダヤ人の敵対関係とも言える歴史を振り返る時、神のお心はどんなに痛んでいるかを思います。ユダヤ人は私たちの霊的な兄弟とも言える存在です。しかし1700年間、私たちは友好関係を築く代わりに、ユダヤ人をキリスト殺しとして迫害したり、彼らにユダヤ人であることを捨てさせ、キリスト教に改宗させようと躍起になったりしてきたのです。

BFPのすべてのプロジェクトは、クリスチャンとユダヤ人の和解に役立つ「架け橋を築く」ことを目指して進められています。私は、これまでキリスト教国がユダヤ人に対して「無関心」であったことも一つの問題であったと思います。神を愛すると言いながら、神の愛する民に無関心でいることができるでしょうか。

教宣活動

BFPの発行する教材は、ユダヤ人、イスラエル、そして聖書のヘブライ的ルーツを理解する手助けをしています。クリスチャンとユダヤ人が同じ土台を共有していることを理解するにつれて、双方の対話が生まれてくるのではないでしょうか。

信仰的行動

ユダヤ︱クリスチャンの和解を前進させるためには、信仰による行動が必要です。これまでユダヤ人社会がクリスチャンから受けてきた印象は、決して良いものではありませんでした。しかし、クリスチャンによる継続的な愛の行動が、「なぜクリスチャンはユダヤ人のためにここまでするのだろう……」と、彼らに疑問とねたみを起こさせ始めています。

無条件の愛

BFPの行うプロジェクトは、ユダヤ人に神の無条件の愛を示すように計画されています。私たちから毎月食料を受け取る2万8千人のユダヤ人は、それがクリスチャンからの愛の贈り物であることを知っています。BFPが協力して支援を行う、すべてのスープキッチン、食料配布センター、行政の支援センターなどを通しても、クリスチャンの支援があることが知れ渡っています。なぜなら、それぞれの配給所には、支援がクリスチャンから来ていることを示す額が飾ってあるからです。そこに食料を受け取りに来る人々は、その額を見て、クリスチャンの愛を知ることができます。

BFP大工チームのボランティア奉仕

キッズプログラムで支援を受けている350人の子どもとその家族が、クリスチャンの愛によって支えられていることを知っています。また学校関係者にも、このプログラムは大喜びで迎えられています。900世帯以上の家庭が、BFPの大工チームによって家の修繕を受け、彼らの無言の行いに驚き、感動しました。救出作戦プロジェクトでイスラエルに帰還を果たした4万人以上のユダヤ人が、そこにクリスチャンの愛の支援があったことを知っています。

今月はそのような証しを少しご紹介させていただきます。

救出作戦

ウクライナのあるラビが私たちに、ゾヤという婦人を助けてくれないかと頼んできました。ゾヤは病気で、イスラエルにいる姉妹のイリーナを頼ってイスラエルに行きたいと思っていました。ゾヤの足には、大きく開いた傷口がありました。その傷は医者も治すことができず、足を切断するという話が出ていました。救出作戦のスタッフがそこに介入し、ゾヤをイスラエルに帰還させるため辛抱強く働きました。その努力が功を奏し、すべての書類が整いました。ゾヤはイスラエルに帰還することができ、イスラエルの医者は、移植技術を使って彼女の傷を修復することに成功しました!

ゾヤと姉妹のイリーナは尽きせぬ感謝にあふれ、書き送ってくれました。「あなたがたが私を助けてくださったこと、私たちは一生あなたがたのことを忘れません。皆さんの協力と忍耐に心から感謝します。そして、神が皆さんに強さと健康、さらに人々を助けることができるような祝福を与えられますように。」

食料支援

BFPの食料支援を受けた方から、以下のようなお手紙をいただきました。「『アハバト・リブカ・クラブ(BFPが支援するスープキッチン)』を見つけた日は、なんと幸運な日だったでしょう。毎日そこに行って、温かくておいしいランチをもらって、楽しい行事にも参加しています。私はクラブの壁に、ブリッジス・フォー・ピースという名前の入った額が飾ってあるのに気付きました。そして、ブリッジス・フォー・ピースがクリスチャン団体であること、イスラエルを愛してくれて、私たちが毎日クラブで受け取っている食事のほとんどの食料をまかなってくれていることを知りました。イスラエルを愛するクリスチャンの皆さん、ありがとうございます!皆さんのお祈り、ご支援、そして皆さんの愛に、心から感謝しています!」

医療支援

ガースは北部の町、カーミエルに住む12才の少年です。彼はBFPのキッズプログラムで支援を受けています。ガースはひどい斜視で、深刻な状態でした。彼には特別な眼鏡が必要で、その眼鏡も半年ごとに微妙に調整しなければならないということでした。BFPは彼に眼鏡を提供しました。ガースも両親も非常に喜んでくれました。なぜなら、この眼鏡によって、彼の人生が大きく変わったからです。

初めてその眼鏡を掛けて外に出た時、ガースはまるで別世界に来たように感じたと言っています。物を読む時、書く時はもちろんのこと、遊ぶ時、テレビを見る時にも、以前よりずっと楽になりました。目の緊張から起こる頭痛も、頻度がずいぶん減りました。クリスチャンの支援が、小さな少年に未来を与えたのです!

諸国の中で

ユダヤ人がクリスチャンの愛と尊敬に出会うのは、イスラエルの中のみではありません。BFPの日本支部(B.F.P.Japan)は最近、駐日イスラエル大使を囲む感謝会を行いました。120人の牧師先生方がその会に集い、感謝と愛を表してくださったそうです。大使は、大勢のクリスチャン界のリーダーたちからあふれるほどの愛を受け、大いに感動しました。世界中のBFPがユダヤ人コミュニティと交流しています。このような良い証しは後を絶ちません。

祝福を選ぶ

私たちはイスラエルを祝福することも、呪うこともできます。しかしその決断は重要です。

創世記12章3節では祝福の条件が示されています

BFP北部フードバンクの食料貯蔵庫

「あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。」

今日、この和解の働きに賛同いただけたなら、ぜひ愛の架け橋を築くことにご参加ください。愛の行いを通して、彼らにねたみを起こさせ、イエスさまを再紹介したいと思います。皆様のご支援は確かに変化を生み出しています!

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