文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)
日本の皆さんに長年お祈りいただいた、
日本人クワイヤー「Blessing Zion(ブレッシングザイオン)」がついに4月、
ポーランドとイスラエルで賛美を捧げます。
今回、イスラエル建国記念式典での賛美という当初の計画に加え、
さらに大きな使命が与えられました。
日本でプロとして活躍するクリスチャン音楽家たちが4月、イスラエルのカーミエル市でコンサートを開催することが決まりました。その手配のため、私たちは先日カーミエル市を訪れました。
BlessingZionと名付けられたこのクワイヤーは4月、まずポーランドで行われる「いのちの行進」に参加します。これは、ホロコースト・メモリアル・デーに世界中のユダヤ人がポーランドに集まり、強制収容所があったアウシュヴィッツからビルケナウまで歩くイベントです。その後、日本のクワイヤーメンバーはイスラエルへ出発します。第二次世界大戦末期に多くのユダヤ人がイスラエルへ向かったように――。
このクワイヤーツアーを後援するのはB.F.P.Japanです。イスラエル建国記念式典での賛美に加え、ウクライナから避難してきたユダヤ人に慰めを……と、イスラエルでもコンサートを開くことが決定しました。開催地はイスラエル北部のカーミエル市です。ここはロシア語話者も多く、戦争を逃れてきたウクライナ避難民が大勢身を寄せています。
カーミエル市の関係者は、訪問した私たちを温かく迎えてくれました。今回のコンサート企画を喜び、特に日本に対して深い愛情を抱いてくださっています。事実、モシェ・クニンスキー市長の市長室には、日本の美術品が飾られているのです!
このようにクリスチャンとユダヤ人の間に架け橋を築くことは、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)のビジョンの核心部分です。このイベントは素晴らしい機会となることでしょう。
市長は、私たち一行を市長室に招き入れると、次のように切り出しました。「近ごろ何も持たずにイスラエルにやって来た500家族及び個人に、プレゼントを用意できないでしょうか」。この要請を頂く前、私たちは100セットの贈り物(毛布、鍋、台所用品、ロシア語・ヘブライ語の旧約聖書など)を用意することにしていました。ところが今回要請された数は500セットです。市長や社会福祉課の担当者は「私たちはどこからも援助を受けていないのです」と懇願してこられました。
しかし、残念ながら私たちにも予算はありません。フードバンク長のパトリック・バーベテンは重い気持ちを抱えてその場を後にしました。帰還者用ギフトを500セットも用意する余裕がないことを、痛いほど知っていたからです。実は、同様の要請がイスラエル全土から私たちの元に届いています。
これまでも私たちは多くの新移民に贈り物を提供してきました。しかし、支援を必要としている人々は少なくありません。私たちは、リーダー会でカーミエル市の要請について話し合った結果、要請に応えることを決めました。そして、神がこのための資金を備えてくださるように祈り求めることにしたのです。
昨年、イスラエルに帰還(アリヤー)してきたユダヤ人の数は飛躍的に増え、7万人以上が到着しました。その勢いは衰える気配がありません。新移民に対し、イスラエル国家も、BFPのような支援団体も最大限の支援を行っています。2023年も記録的な人数が帰還してくることが予想されています。膨大な必要に応えるため、限界に達するまで支援を行う必要が生じるかもしれません。
預言者イザヤは「慰めよ、慰めよ、わたしの民を」(イザ40:1)と呼び掛けました。使徒ヤコブは次のように告げています。「兄弟か姉妹に着る物がなく、毎日の食べ物にも事欠いているようなときに、あなたがたのうちのだれかが、その人たちに、『安心して行きなさい。温まりなさい。満腹になるまで食べなさい』と言っても、からだに必要な物を与えなければ、何の役に立つでしょう。同じように、信仰も行いが伴わないなら、それだけでは死んだものです」(ヤコブ2:15〜17)
私たちは主の民を慰めたいと心から願っています! 必要を抱えた人々を前にして、見て見ぬ振りはできません。だからこそ、私たちは主に叫び求めているのです。新移民に差し上げる毛布、鍋やフライパン、その他キッチン用品、ロシア語・ヘブライ語の旧約聖書を購入するために、主が必要を備えてくださいますように!
必要に応えられるように
皆さんも移民を慰める働きにぜひ参加してみませんか。何も持たず、必要を抱えてイスラエルにやって来る人々に対し、私たちは「支援します」と伝えたいのです。そのために、皆さんが「帰還者支援」にお捧げくださるご支援が豊かに用いられます。音楽によって人々の心を温められるのは、賜物がある人だけかもしれません。しかし、贈り物によって愛と慰めを与えることは、誰にでもできます。皆さんのご支援によって、私たちは暖かい毛布を家族の人数分だけ提供することができます。旧約聖書を贈り、霊的な糧を与えることもできます。空っぽの冷蔵庫のために食料をお届けすることもできます。加えて、今回は日本の友人たちが美しい音楽をもって、彼らのたましいを養ってくれることでしょう。
「帰還者支援」へのご支援方法は、下記バナーよりリンク先をご覧ください。
なお、Blessing Zionチームが4月27日、カーミエル市で行う新移民向けコンサートでは、支援物資もお渡しします。そのためのご支援は、「帰還者支援」を選択し、備考欄に「BZプレゼント」と記載いただきますよう、お願いいたします。