文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)
ウクライナからの避難民が続々とイスラエルに到着しています。
BFPの元にも各地から戻った人々への支援要請が届き始めました。
私たちは関係機関と手を携えながら、避難民の支援に全力を傾けています。

ウクライナへの軍事侵攻が始まって以来、BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は、ウクライナや周辺国のキリスト教団体、及びイスラエルの政府機関と連携しながら活動を続けています。現在、特に力を注いでいるのは、ユダヤ人の救出とイスラエルへの移送、避難民への食料供給、イスラエルが開設した野戦病院への資金援助などです。悲惨な状況は今なお続いているため、これらすべての活動に継続して取り組んでいます。
私たちは、準政府機関の「ケレン・ハヤソッド」とも提携し、ウクライナ系ユダヤ人のイスラエル移住を支援しています。この原稿を執筆している数日前に、ケレン・ハヤソッドのサム・グルンバーグ会長から電話がありました。BFPへの感謝と共に、「私たちは文字どおり、共に命を救っているのですね」と言葉を掛けられました。
わずかな手荷物と共に
ウクライナを脱出したユダヤ人たちはトラウマを抱えながら、わずかな手荷物と共にイスラエルに到着しています。手荷物といっても、衣類の入ったリュックと小さなバッグが一つだけという人が大半です。避難してきているのは、女性や子ども、高齢者の方々です。男性や10代の若者たちはウクライナに残り、戦っています。
到着したばかりの彼らの顔には、一様に大きな疲労と精神的苦痛が表れています。この中の誰がいつ寡婦になってしまってもおかしくありません。イスラエルのベングリオン空港に降り立つ飛行機は、どの便も同じような状況です。彼らは到着後、イスラエル全土の仮設住宅に身を寄せることになります。
私たちの元にもイスラエル各地から救援要請が届いています。カーミエル市からは、毛布、シーツ、タオル、パソコン(5台を300人で共有)などを緊急に支援してほしいという依頼がありました。私たちはすぐに全在庫の毛布を提供しました。

Photo by Screenshot/Ministry of Health Israel/Youtube.com
エルサレム市も何千人もの新移民を受け入れています。私たちは、避難民がアパートに入る手伝いをしたり、要請に応じて毛布や鍋などの実用品を提供したりしています。
このような時のために

Photo by BFP本部
避難民たちの基本的必要に応えるため、ぜひ皆さんのお力をお貸しください。ここ3週間で1万5千人以上の新移民がイスラエルに到着しました。今後数カ月で約10万人の移民が到着するだろうとイスラエルは見込んでいます。通常の年であれば、移民者数は年間約2万人。現状のシステムでは10万人を受け入れる体制は整っていません。
3月、イスラエルではプリム(エステルの祭り)を祝いました。この祭日にはエステル記を読み、ユダヤ人の解放を祝います。今、まさにウクライナやロシアのユダヤ人たちが危険にさらされています。エステルが王妃の地位に就いたのは「このような時のため」(エス4:14)でした。私たちも、このような時のために神に備えられたのではないでしょうか。
神は、避難民の必要を満たすことのできる立場にBFPを置かれました。私たちに今必要なのは、正しい行いを実践するための祈りと支援です。今日、私たちと共にユダヤ人難民を救出し、イスラエルに定住できるよう、熱くお祈りいただけたら幸いです。「帰還者支援」に対する皆さんのご支援のおかげで、私たちは各地から寄せられる数々の要請に応えることができます。
ウクライナのユダヤ人支援 各プロジェクトへのご支援方法
各提携機関を通して、刻一刻と変わる状況に即し、一番必要とされるところへ皆様からのご支援をお届けしております。ウクライナのユダヤ人救出及び帰還後のさまざまなプロジェクトにお捧げくださる際は、支援項目「必要のために」へお願いいたします。
その際、「ウクライナ」とお書き添えをお願いいたします。
ご入金方法は「献金方法」をご覧ください。
※クレジットカードの場合は、通信欄に「ウクライナ」とご記入をお願いいたします。
