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神はキリスト教界に何を望んでおられるか

プロジェクトレポート

反ユダヤ主義の台頭
神はキリスト教界に何を望んでおられるか

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

ホロコーストから70年以上が経過し、再び反ユダヤ主義が目に見える形で台頭してきました。私たちは今こそ聖書の真理に立ち、正しい情報を発信し続ける必要性を覚えています。

昨年10月、アメリカ・ピッツバーグのシナゴーグで起きた銃乱射事件で犠牲となった人々の記念碑
Official White House photo by Andrea Hanks/flickr.com

イスラエルでは連日のように、世界のどこかで新たな反ユダヤ主義の攻撃があったことが報じられています。 昨日はイギリスで、その前はカナダで…。私たちは嘆かわしく思いながら、神に「もう十分です!」と叫び求めています。しかし、神が願っておられるのは、私たちが嘆いてばかりいることではなく、もっと行動を起こすことではないでしょうか。

私はホロコーストという史上最悪の歴史を知り、深い痛みを覚えました。もし当時生きていたなら、ドイツに行って教会を巡り、一人ひとりのクリスチャンを説得して回ったことでしょう。もし教会がヒトラーの意図について理解していたなら、600万人ものユダヤ人がむざむざと殺されることはなかったはずだからです。しかし、時間を巻き戻すことはできません。今、あの時と似た時代を迎え、私の心に一つの問いがわき上がっています。「反ユダヤ主義が再び完全な炎となって燃え上がろうとするこの時代、神は私たちにどのような行動を求めておられるのだろうか」

現在の世界はまるで80年以上前のドイツのようです。一部の教会は、私たちの世界が直面している危機に気付いていません。この世は神を憎み、クリスチャンを憎み、ユダヤ人を憎んでいます。その結果、世界は危機に見舞われようとしているのです。 ユダヤ人に憎悪を燃やす反ユダヤ主義は、たいてい神を無視する人、憎む人、あるいは別の神に仕える人々からもたらされます。それは最終的に、唯一真(まこと)の神、イスラエルの神、主イエス・キリストに対する背きへとつながっていくのです

教育の必要性

わたしの民は知識がないので滅ぼされる…」(ホセ4:6)。現代は情報化社会です。にもかかわらず、驚くほど多くの人が聖書の知識に乏しく、飢え渇いています。まるで宴会の席が用意されているのに、食べ物が無いかのようです。

BFP(ブリッジス・フォー・ピース)が心から願うことの一つは、キリスト者が聖書を文字どおり本来の文脈から理解し、神を知り、愛し、神の預言的な計画を熟知すること、さらに神がイスラエルと関わりを持つ理由を深く理解することです。それを支援することこそ、私たちが果たすべき大切な責任だと思っています。

イザヤは後の時代について次のように語りました。「多くの民が来て言う。『さあ、主の山、ヤコブの神の家に上ろう。主はご自分の道を、私たちに教えてくださる。私たちはその小道を歩もう。』それは、シオンからみおしえが出、エルサレムから主のことば(文字どおりの意味はトーラー[モーセ五書]の教え)が出るからだ」(イザ2:3、括弧内筆者)

Photo by Debra Williams/bridgesforpeace.com

私たちは数々の方法によって、神の計画を伝えるツールを提供しています。現在は、より多くの方にその神の計画と真実をお伝えするため、スモールグループ向けのカリキュラムを開発中です。これは、スモールグループでディスカッションしながら学びを深めることができるツールです。イスラエル理解がゼロの状態からスタートしても、最終的には聖書の全体像を理解できる内容となっています。ぜひこの開発のためにお祈りください。

もしヒトラーの時代にこうした学びがあり、ヨーロッパの教会が神の計画におけるユダヤ人の重要性を知っていたなら、ホロコーストは起こらなかったことでしょう。だからこそ、ホロコーストが再燃しそうなこの時、学ぶことがとても重要になってきます。

反ユダヤ主義との闘い

まずは聖書、預言、そして現在の状況を理解することが最初のステップです。その上で、神とその義のために立ち上がり、恐ろしいほどに成長し続けている“神の計画への憎悪”という悪に立ち向かっていく必要があります。この闘いは、神の計画を打ち砕くことを願うサタンに対抗するものですから、壮絶です。時に危険が伴うケースもあるでしょう。それでも聖書的に正しいことを発信することを私たちはやめません。私たちBFPは皆様に真実を届けることに献身しています。ですから、私たちが発信する情報を用いて、皆様の置かれた共同体で神とイスラエル、そしてそのご計画を学び、ぜひ立ち上がっていただきたいと願っています

こうした草の根的な啓発活動と共に、私たちはヨセフのように、ダニエルのように、そしてニコデモのように、国や教会を導くリーダーにもアプローチを行っています。その一つのグループについてご紹介しましょう。クネセット(国会)・クリスチャン同盟幹部会です。同組織は、ジョシュア・レインシュタイン氏の指導の下、イスラエルが直面する困難について国々に知らせ、その認識を高めています。レインシュタイン氏はそれを「信仰に基づく外交」と呼びます。今日その努力により、イスラエル同盟幹部会は40カ国にまで広がりました。この働きを通して、多くのクリスチャン政治家、またクリスチャンリーダーや教職者にイスラエルの真実をお伝えしています。また、祈りを喚起し、長い歴史の分断を埋め、互いに祈り合う関係が築かれています。

また、レインシュタイン氏と提携し、反イスラエル活動の推進力となっているヨーロッパに真実をもたらそうと努力しています。これは大変重要な仕事であり、継続する必要がある任務です。

今こそ立ち上がる時

皆様からのご支援によって、私たちは啓発及びエデュケーション(教育)活動を続けることが可能になります。新しいカリキュラムの開発や資料の印刷、動画の公開も継続することができます。 そして、現代におけるイスラエルと教会の役割を知り、神の計画のために立ち上がる人々がその召しを理解し、行動できるようにお手伝いさせていただくことができます。また、闇の力によって増幅している反ユダヤ主義に対抗し、みことばによって闘っておられる人々と祈り合い、協力し続けることができるのです。

時代の大きなうねりが、止まらないほど激しくなってきました。だからこそ、自分自身から目を離し、世界を見渡す必要があります。今こそ、神の計画と、その計画に深く関与するイスラエルのために立ち上がる時です。悲惨な出来事をただ見ているだけでなく、悪に打ち勝ち、飢え渇いているこの世に神の真理を広めるために、どうぞ皆様の力をお貸しください。

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