プロジェクトレポート

良い忠実なしもべ

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

主から預かったものをしっかりと管理し、主から「忠実なしもべだ」と告げられる人は幸いです。新しい年も、皆様と共にイスラエルを支え続け、主に忠実に仕えてまいりたいと思います。

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私は勇敢に戦い抜き、走るべき道のりを走り終え、信仰を守り通しました」(Ⅱ テモ4:7)。これは使徒パウロが語った言葉です。人々はよく「最後までしっかり成し遂げたい」と口にします。仕事やミニストリー、あるいは人生において、素晴らしいフィニッシュを迎えたいと願うのは当然のことです。私も同感です。立派にやり遂げたいと願っています。けれども、それは自然に起こるものではありません。何日も、何カ月も、時には何年も掛けて完成していくものです。主から「よくやった。良い忠実なしもべだ(マタ25:21)と声を掛けられることを、間違いなくすべてのクリスチャンが願っていることでしょう。この言葉は、イエスがタラントについて語った例え話の中に出てきます。主人から任されたタラントを忠実に管理した使用人を、イエスは称賛されました。ここで才能がお金で測られていることにお気付きでしょうか。イエスは主から託されたお金をしっかりと管理し、御国のために賢く使った人々を称賛されたのです。

BFPにとっての2019年

2019年はどんな年だったでしょうか。BFP(ブリッジス・フォー・ピース)にとっては本部を移転するという移行期の年でした。とはいえ、ミニストリーをスローダウンさせたわけではありません。毎月2万2140人の方々に予定どおり食料をお届けしました。400人の子どもたちが、BFPを通じて支援してくださる忠実なクリスチャンスポンサーのおかげで、あらゆるニーズを満たされました。BFPの支援で2019年にアリヤー(イスラエルへの帰還)したユダヤ人は5千人以上に上り、里親プログラムを通じて毎月140家族が祝福を受け取っています。

火災被害に遭ったメヴォ・モディン村
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火災ですべてを失ったメヴォ・モディン村の50家族にも奉仕しました。彼らは、焼け野原になったかつてのシナゴーグ跡で、主への礼拝を捧げるような正統派の人々です。その人々に、真っ先に必要になるコンピューターを捧げ、その後買い物券など、その都度彼らにとって一番必要な品々をお捧げすることができました。被災地にはありがちなことですが、洋服がたくさん届いてしまうとか、同じ食品が届いてしまうなど、必ずしもその時のニーズを満たさないことがあります。しかし、彼らにとって「一番必要な品がクリスチャンから届く」ということが、とても不思議だったようです。

ショッピングセンターで行われたセレモニーでは、好奇心をむき出しにしたユダヤ人たちが、式典に集まった私たちクリスチャンを捕まえて、根掘り葉掘りさまざまな質問をしてきました。その時の交流、その質問に対する私たちの回答の一言一言が彼らの心にまかれ、やがて芽を出す日が必ず来ると、心から信じます。彼らとの関係は今なお続いています。彼らは村を必ず復興させると信じています。しかしその道のりはまだ遠く、祈りが必要です。主はそれを好機としてくださり、私たちがさらに彼らに関わる機会を与えてくださっていることを感謝します。

2019年のプレイズの中でも、私たちにとってとても大きかったのは、世界中が一つになって聖書通読のプロジェクトに取り組んだことです。毎週映像と聖書箇所を配信し続けることは非常に大変でしたが、その成果は大きなものでした。クリスチャン界において、みことば離れが叫ばれる中、聖書に触れ続けるこのようなチャンスをお届けできたことを感謝します。登録者の皆様が多忙を極める中、時間を絞り出すようにして聖書通読に取り組んでくださったことは、大きな恵みでした。

油注がれたBFPの奉仕チームは、例年以上に一生懸命働きました。荷づくりから引っ越し作業、建物の改修まで行い、同時にイスラエルの人々にも仕え続けました。本当に祝福されたチームです。そして、イスラエルとユダヤ人へのミニストリーを忠実に支え続けてくださった世界中のBFPファミリーの皆様にも、心から感謝を申し上げます。

うまく行きました、でも…

私たちは託された資金を忠実に管理しました。しかし、目の前にあるすべてのニーズを思う時、心が重く沈みます。既に支援を約束しているキッズプログラムの子どもたちのために、あと138人のスポンサーが必要です。別の学校で支援を待つ25人の子どもたちも支援したいと願っていますが、それにはさらに50人のスポンサーが必要です。毎月食料をお渡ししている寡婦は1千人以上。支援を求めている方は7千人おられます。1人当たり月3千円ほどあれば、基本的な食料をお届けすることが可能です。また、高齢となって体が弱りつつある多くのホロコースト生存者にも仕えたいと願っています。救出作戦では、約4万人の方々がイスラエルに向かおうと準備中です。彼らの必要を満たすための追加の資金も必要です。

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良い忠実なしもべ

私たちの願いは、さらに多くの寡婦、貧困家庭の子どもたち、新しくやって来た移民家族、ホロコースト生存者、神の呼び掛けに答えてシオンに戻ろうとしている方々に、クリスチャンの愛を伝えることです。皆様の惜しみない贈り物は、祖国に戻るよう主から召された方々の人生に違いをもたらし、主の預言どおりにこの地に定着することを助けます。「よくやった。良い忠実なしもべだ」という主の御声を私たち全員が聞くことができますように。

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