プロジェクトレポート

両手を大きく広げて

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

困難に直面する時、真っ先に支えとなるのが家族です。神の家族に加えられた私たちは、神の民に対する、家族としての責任を覚えつつ、支援の手を差し伸べています。

100歳を迎えたドーラ Photo by Michio Nagata/bridgesforpeace.com

「食料支援」を通じてサポートを受けているイスラエルの方々は、私たちにとって家族も同然です。最近、その家族の一人が人生の大きな節目を迎え、私たちは特別なお祝いの時を持ちました。彼女の名前はドーラ。このたび、ついに100歳を迎えたのです。BFP(ブリッジス・フォー・ピース)の配達チームは、毎月彼女の元を訪れ、食料をお渡しし、共に時間を過ごしてきました。ドーラはホロコーストをくぐり抜けてきた女性です。そんな彼女が毎年誕生日を迎えられること自体が、本当に貴重な贈り物だと思います。彼女の100歳の誕生日に、私たちはたくさんの笑いとハグ、美しい花々やケーキ、そして特別な贈り物をお届けしました。

ドーラがイスラエルに帰還したのは、82歳の時。それから18年、私たちは食料をお届けするため、毎月定期的に訪問しています。誕生会の途中、ドーラはボランティアの一人にこう打ち明けてくれました。「あなたたちが来ると、この家に命がもたらされるのよ」

訪ねるたびに、BFPスタッフに何かを食べさせたいとドーラは必死です。ある時はパンケーキを5人前も頂いて、動けなくなるほどお腹がパンパンになりました。究極の飢えを経験したドーラにとって、食べさせることが一番の喜びであり、愛する者たちが食べている姿に安心感を得るのでしょう。私たちにとって曽祖母のようなドーラに、これからも元気に「食べなさい!」と檄(げき)を飛ばしてもらえたら…と心から願っています。

シラ(8)は、体操や水泳が大好きで、ピンク色がお気に入りの女の子です。彼女には2人の姉妹がいて、姉のショヴァル(10)は図工が得意で、妹のエリヤル(6)は母親のイエメン料理が大好物。3人は、熱中することも違えば、喜びを感じることも違いますが、ただ一つ、ある悲しみを共有しています。それは、父親と二度とハグすることができないということです。2年前、彼女たちの父親はがんとの長い闘いの末、この世を去りました。父親は家族にとって命そのものでした。その陽気な性格で家族を支えただけでなく、文字どおり経済的な必要も満たし、生活を支えていたのです。

夫を亡くし、懸命に3人の子を育てるリモール
Photo by bridgesforpeace.com

それまで専業主婦だった妻のリモールに残されたのは、3人の娘たちと、山のような請求書…。就職できる見込みもありません。それでもリモールは、この困難な時を懸命に生きようとしていましたが、その悩みはあまりにも大きく、打ちひしがれていました。BFPは、この3人姉妹が通うベン・ツヴィー小学校を通じて、彼女たちに手を差し伸べることができ、必要な支援を提供することができました。

数カ月前、私たちはBFP国際ボードメンバー、そしてキリヤット・エクロンのホヴァヴ・ツァバリ市長と共に、この小学校を訪問しました。リモールもこの特別な学校訪問に同行し、私たちと一緒に時を過ごしました。3人の子どもたちが皆、とても順調に学校生活を送っていると聞き、感動しました。リモールは夫を失った悲しみにまだ打ちひしがれてはいますが、それでも将来へ希望をつないでいます。

長女のショヴァルは、BFPの支援プログラムがどれほど祝福をもたらしているか、英語で感動的なスピーチをしてくれました。次女のシラは、手づくりの美しいカードを私にプレゼントしてくれました。そこにはこう記されていました。「皆さんが下さったすべてのものに感謝しています。アイ・ラブ・ユー」

キリヤット・エクロンの市長と共に、ベン・ツヴィー小学校
を訪問したゴスペル演歌歌手の藤原京子さん

2年前にこの学校を訪問してくださった日本のゴスペル演歌歌手、藤原京子さんのこともちゃんと覚えていて、日本から来た局長に「“ありがとう”と伝えてほしい」とメッセージを託してくれました。本当に賢い子どもたちです。

イエスはマタイの福音書25章31-45節で、義人と悪人を特徴付ける行いについて説明しておられます。イエスがよく用いる義人の描写の一つは、貧困に苦しむ人々を養い、その必要を満たすということです。このように心を込めて貧しい人々の面倒を見る人に対し、イエスは素晴らしい約束をされました。すなわち、人間の想像をはるかに超えた神の御国を受け継ぐという約束です。イエスにとって明らかに重要なことは、「これらのわたしの兄弟たち、しかも最も小さい者たち」(マタ25:40)がケアされ、弟子たちが貧しい人々に対する義務を決して怠らないことでした。

私たちは神の家族の養子とされ、あらゆる祝福を受け取る者となりました。そこには、正しく生きるという責任も伴います。イエスはその実行方法も教えてくださいました。貧しい人々、苦しんでいる人々のお世話をすることです。今晩、夕食の準備をする時、あるいは明日スーパーへ出掛ける時、イエスが語られたことばをどうすれば実現できるか、考えてみませんか。そして、ヤコブが語ったことにぜひ心を留めていただけたらと思います。「父なる神の御前できよく汚れのない宗教は、孤児や、やめもたちが困っているときに世話をし、この世から自分をきよく守ることです」(ヤコブ1:27

共に神の召しに応えましょう

訪問を喜ぶ児童たち

BFPは、イスラエルにいる孤児や未亡人の方々に、皆様の愛の手を差し伸べていただけるよう、お手伝いをいたします。私たちが毎月食料をお届けしている2万2140人のうち、孤児は284人、未亡人は1045人です。どうぞ皆様の心を開き、食料支援プロジェクトにご支援をいただけたら幸いです。皆様によって、さらに多くの貧しい人々や苦しむ人々を助けることができます。皆様の経済的ご支援は、すべてのクリスチャンに語られたイエスの召しに応えるものです。こうして私たちは、イスラエルにいる貧しい人々に命をもたらすことができます。

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