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プロジェクトレポート

ブネイ・メナシェ家族の再会

TEXT.レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

インド北東部に住むブネイ・メナシェは祖国を追われて数千年がたった今も、イスラエル民族としてのアイデンティティーを失うことなく、イスラエルへの帰還を待ちわびています。しかし、さまざまな困難のため帰還を果たせない人も多く、助けを求める声がBFPにも届いています。

帰還を果たし、再会に涙するブネイ・メナシェ M.Freund/www.shavei.org

「この人たちを帰還させることは、神さまのご計画の一部です」と語るのは、イスラエルの失われた部族を捜し出し帰還支援をする団体「シャベイ・イスラエル」の代表、マイケル・フレウンド氏です。その話に耳を傾けながら、私たちは心を奪われました。彼の説明によると、イスラエルにいるほとんどのユダヤ人はユダ族(とベニヤミン族)の末裔(まつえい)と言われていますが、聖書にはユダ族だけが帰ってくるとは書かれていません。イザヤはこのように言っています。

主は、国々のために旗を揚げ、イスラエルの散らされた者を取り集め、ユダの追い散らされた者を地の四隅から集められる(イザ11:12)

ブネイ・メナシェはイスラエルの失われた十部族の一つ、マナセ族の末裔です。紀元前722年、アッシリアによって捕囚された後、この部族はインド北東部に定住しました。人々の目には失われた存在として映っていましたが、彼らは自分たちのアイデンティティーを忘れたことはありませんでした。

何千年もの間、彼らは自分のルーツを失うことなく、聖書やユダヤのしきたり、そして文化を守り続けてきました。私たちは、それがどれほど難しいことであるかをよく知っています。生活スタイルは常に変動するもので、「同じような生活」を繰り返し貫き続けることはなかなかできません。日本ではかつて「一年の計は元旦にあり」と言われ、年末から掃除をし、厳かにその日を迎え、心を刷新して新しい年をスタートしました。店はすべて閉まり、行き交う車も少なく、町は静まり返り、特別な雰囲気が漂っていました。新年という節目を、日本中で大切に取り扱ってきたのです。しかし、今や元旦は365日の日常の中に埋没してしまっています。このように、私たちの世代だけを見てみても、どれほど多くのものが失われてきたことでしょう。特に現代にあっては、それが止めようのないほどの勢いをもって加速しているように感じます。

しかし、イスラエルの民はそうではありません。彼らは黙々と安息日を守り、聖書に定められた祭りを守り、律法を守ってきました。その背後にあったのは、神の御手と聖霊による助けでした。それはひとえに、彼らの選びが明確であり、その役割がまだ終わっていないことを表していることを感じます。

トヴィ氏はブネイ・メナシェ社会のリーダーです。彼はブネイ・メナシェの帰還第一陣として、17年前に妻と幼子を連れてイスラエルに戻りました。今では五人の子どもにも恵まれています。そのうち四人はイスラエルで生まれた子どもたちです。トヴィ氏は自らの人生を他のメンバーたちの帰還に捧げています。現在までに3千人が帰還することができましたが、今でも7200人がイスラエルへ帰還できる日をインドで待っています。

トヴィ氏の両親も帰還を心待ちにしているうちの一組です。イスラエルで誕生した四人の孫にはまだ会ったことがありません。トヴィ氏いわく「私は子どもたちを愛していますが、祖父母の孫を思う気持ちはさらに大きいのではないかと思います。私の両親は四人の孫を知らないので、イスラエルで再会できるのを心待ちにしています。長男は今、イスラエル国防軍で兵役に就いており、次男も今年には兵役に就きます。祖父母に会えないまま子どもたちは成長しているのです」

トヴィ氏の父バルーフさんと、母ラケルさん
M.Freund/www.shavei.org

もし皆様ご自身が祖父母の立場にいらっしゃるのであれば、月日を重ね、別離の時間が長くなるごとに感じる、この家族の痛みがお分かりになるでしょう。多くのブネイ・メナシェ家族がこのように離ればなれになっているのです。多くの場合、若い世代は既に自ら道を切り開いています。今こそ、残された他の家族もイスラエルに帰還し、再会を果たすべき時です。

トヴィ氏の両親は既に荷づくりを済ませ、次のグループで帰還できる日を待ち望んでいます。トヴィ氏と子どもたちも喜ばしい再会の日を心ときめかせながら待っています。トヴィ氏の両親と同じように帰還を待つ同族の人々は、他に200人います。彼らは、イスラエルに帰還し新生活を送るのに必要な基金が集まるよう祈り、待ちわびているのです。

BFP(ブリッジス・フォー・ピース)は今までにも何百人ものブネイ・メナシェの帰還を支援してきました。そして今、マイケル・フレウンド氏から再び協力を要請する声が届いています。私はマイケル氏に「BFPの心はいつも共にあり、祈っていますし、次のグループが帰還できるようBFPのクリスチャンパートナーたちに寛大なご支援を依頼します」と約束しました。

皆様のご支援により家族が再会できています!
LauraBen-David/www.shavei.org

皆様のご支援で家族が再会できるのです!皆様のご支援により、ユダとイスラエルの人たちにクリスチャンの愛が本物であることを示すことができるのです。私たちはただ愛について語るのではなく、愛を行う者でありたいと願います。約束の民を帰還させることは、神と共に働くということです。全コミュニティーをイスラエルに帰還させ、定住させるには何百万ドルものお金が必要となります。一見夢物語のように聞こえるかもしれませんが、毎年数百人の方たちを帰還させることができています。ですから、神が助けてくださり、やがて全コミュニティーの帰還が実現することでしょう。どうぞ寛大なご支援をお願いいたします。トヴィ氏のご両親にとって皆様が頼みの綱なのです。

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