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ハイメール通信No.695 ユダヤ暦5780年を迎えて

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ハイメール通信No.695 2019.10.12
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ユダヤ暦5780年を迎えて
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イスラエルと世界中のユダヤ人コミュニティーは、9月30日にユダヤ暦の新年を迎え、一連の秋の大例祭の最中です。この後10月13日の日没から仮庵祭が始まり、21日にシムハット・トーラー(律法の感謝祭)でクライマックスを迎えます。

ユダヤ暦5780年を目前に、イスラエルの人口は900万人を超えました。比率は、ユダヤ人74.2%(約668万人)、アラブ人21%(189万人)、その他4%です。世界のユダヤ人人口は1480万人と言われているので、約800万人がイスラエル国外に住んでいることになります。

特に欧米は反ユダヤ主義が激しさを増してきています。一方イスラエル国内は二度目の総選挙を経て、ネタニヤフ氏が再び組閣交渉に入るも難航必至と、明るいニュースが少ない昨今ですが、新年にふさわしい心温まるエピソードがイスラエルから届きました。

ハイファのアパートに住むホロコースト生存者、ローザさん(95)の部屋の水道が壊れ、水が止まらない状態に。修理に現れたのは、2人のアラブ系イスラエル人兄弟、シモンさんとサリムさん。水道管を修理しながら、サリムさんがローザさんの身の上話を聞き始めました。95歳という高齢でホロコースト生存者だと知った時、兄弟は「1シェケルも請求しない」と決心。修理費は1千シェケル(約30,000円) でしたが、請求書に「0シェケル」と書き込み、あるメッセージを残しました。「ホロコーストを生き延びたあなたが120歳まで元気に生きられますように。シモン・マタリとサリム・マタリより」

兄弟はさらに「他にも何か壊れたらいつでも呼んでください。ただで直しますから」と告げ、帰っていきました。ローザさんが言葉に表せないほど感謝をしたことは言うまでもありません。この話はイスラエルのTV局チャンネル12で放送され、イスラエル中の心を温めました。「僕たちのゴールは人を助けること。お金は大事だけど、一番大事なものではないから。それよりも人間らしくあることのほうが大事」と兄弟は語りました。

<祈り>
1.民族感情を超えたアラブ人兄弟の善意に感謝。ユダヤ人とアラブ人の間に、また離散社会のユダヤ人と周囲の人々との間に、善意の架け橋が築かれていくように。
2.イスラエル及び世界中のユダヤ人コミュニティーがテロから守られ、喜びのうちに無事に祭りを祝い終えることができるように。
3.総選挙を経て組閣中の、不安定な政治状況を覚えて。今この時代に、イスラエルのかじ取り役として主に選ばれた人々が連立樹立へと導かれるように。

主はあなたに告げられた。人よ、何が良いことなのか、主があなたに何を求めておられるのかを。それは、ただ公正を行い、誠実を愛し、へりくだって、あなたの神とともに歩むことではないか。(ミカ6:8)【新改訳2017】


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ハイナイト部

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