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ハイメール通信No.684 イスラエル総選挙後の新政権を覚えて

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ハイメール通信No.684 2019.4.13
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イスラエル総選挙後の新政権を覚えて
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イスラエルは9日、総選挙(国会定数120)が行われました。結果は、ネタニヤフ首相率いる老舗の右派政党リクードと、ガンツ元軍参謀総長が立ち上げた新興の中道左派の政党連合「青と白」が拮抗(きっこう)し、両党とも35議席を獲得しましたが、全体では右派陣営が過半数を制覇、ネタニヤフ氏の5期目の続投が決まりました。今後、リクード主導で右派連立政権が組まれる見込みです。

ネタニヤフ氏はこれまで13年にわたって首相を務め、混迷する中東情勢の中で国内外ともに幾多の難局を乗り切ってきました。現在、汚職疑惑で3件の起訴状が出されていますが、その政治手腕と国防の安定感は高く評価されています。

一方で、長期にわたる右寄りの政治に疲れた国民も多く、それが「青と白」を躍進させる原動力となりました。この「青と白」は、リクードに対抗するために幾つかの中道左派政党が合併し、2月に誕生したばかりでした。元陸軍大将3名が名を連ねたことから、人々は、国防への期待と同時に頓挫している和平交渉の再開への期待も託しましたが、党首ガンツ氏の政治経験は皆無。「省庁一つ運営したことがなく、法案一つ通した経験がない」ため、政権運営能力を疑問視する声もありました。
最終的にネタニヤフ氏に軍配が上がったのは、この政治的信頼の差とも言えそうですが、右派疲れした国民の声がこれだけ大きかったことも事実です。

5期目のネタニヤフ政権は、幾つかの新たな局面を迎えます。一つ目は、ネタニヤフ氏自身に対する起訴。正式な起訴前に審問を受ける権利があり、今後、審問を受けながら政権を運営すると思われます。二つ目は、米トランプ大統領が「世紀のディール(取引)」と称する中東和平案で、近く明らかにされる見込みです。また選挙戦終盤で、ネタニヤフ氏は、西岸地区のユダヤ人コミュニティーをすべてイスラエル側に併合する考えを示しました。選挙で明らかになったように世論は二つに割れており、今後、中道左派と右派、世俗派と宗教右派の間で対立が深まる恐れもあります。中東和平を巡っては、国際社会の論争も巻き起こるでしょう。国内外ともに波乱が予想されるイスラエルの今後を覚えてお祈りください。

<祈り>
1. この時代にあってイスラエルを導くのに相応しい連立内閣が組閣されるように。
2. 5期目を務めるネタニヤフ氏に、主をおそれる心と知恵と正しい判断が与えられるように。
3. 汚職疑惑に関して真実が明らかにされ、正しい裁定がなされるように。

心を尽くして主に拠り頼め。自分の悟りに頼るな。あなたの行く道すべてにおいて、主を知れ。主があなたの進む道をまっすぐにされる。(箴言3:5〜6)【新改訳2017】


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ハイナイト部

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