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ハイメール通信No.681 イスラエルアップデート(1月)

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ハイメール通信No.681 2019.2.9
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イスラエルアップデート(1月)
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ここ数年で最も雨が降っているイスラエル。ガリラヤ湖の水位が88cm上昇しました。恵みの雨に感謝しつつ、イスラエルを取り巻く1月のアップデートです。

1.南部ガザ情勢
ガザ地区境界の暴動がやまず、イスラエル軍の将校に対する銃撃もあったことを受けて、イスラエル政府は、カタールからガザへの1月の支援金1500万ドルを停止させました。(背景:パレスチナ自治政府がガザを実効支配する国際テロ組織ハマスを締め上げるために、ガザへの送金を停止。その影響で、ガザのハマス系公務員には給与が払われず困窮。救済策として、カタールは昨年も1500万ドルを二度拠出)。その後イスラエルは停止を解除しましたが、今度はハマスが受け取りを拒否。このためカタールは国連にこれを託しました。国連はこれを貧困家庭9万4千世帯に100ドルずつ配りました。今後も3カ月間、毎月1千万ドルがハマスを介することなく貧困家庭に配られる予定です。ハマスがイスラエルへの暴動を始めた理由の一つは、経済苦に喘ぐ市民の不満をそらすことにありました。カタールの資金援助が暴動の鎮静化につながるのか、今後が注目されます。

2.北部情勢(シリア、イラン、ヒズボラ)
1月20日、ゴラン高原に向けてシリア領内からイランのロケット弾が発射され、ゲレンデのスキー客の目前でアイアンドームがこれを撃墜、幸い被害はありませんでした。その後、イスラエルは報復としてシリアにあるイランの複数の軍事施設を空爆、これを公表しました。これまで攻撃を公に認めなかったイスラエルですが、最近方針を転換しています。理由として、米軍のシリア撤収やロシアとの関係が冷え込んでいることに伴い、安全保障に関して一切妥協しない強固な姿勢を示す狙いがあると思われます。

これに対しイランは、イスラエルを撃滅する趣旨の発言を重ね、イランの支持を受けるテロ組織ヒズボラは、次の戦争はイスラエル全土が戦場だと述べるなど威嚇を続けています。そしてシリアの最大の後ろ盾ロシアは、「イスラエルのこれ以上の攻撃を容認しない」と一度は表明したものの、直後に立場を一転、イスラエルに理解を示して歩み寄り、イランと距離を置きました。もともと、シリアの早期安定を願うロシアと、これをイスラエル攻撃拠点にしたいイランとでは思惑が一致しません。イランとしてはロシアと事を荒立てたくはないようで、今後、ロシアの動向が注目されます。

<祈り>
1.イスラエルを巡るさまざまな勢力の駆け引きや思惑、そのすべてを超えて働かれる主が、彼らの計画からイスラエルを守り、御心をなしてくださるように。
2.ハマスの悪政に苦しむガザ市民の真の解放と救いを覚えて。

私は山に向かって目を上げる。私の助けは どこから来るのか。私の助けは主から来る。天地を造られたお方から。(詩篇121:1〜2)【新改訳2017】


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