ハイメール通信No.612 福島県 郡山グレースガーデンチャペル 三箇豊実先生より
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ハイメール通信No.612 2016.9.17
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福島県 郡山グレースガーデンチャペル 三箇豊実先生より
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2011年3月の震災から今年の9月11日でちょうど5年半がたちました。私たちの住む福島県は、一見、日常が戻ったように見えますが、街中や郊外には、除染土壌を収めた黒や青のビニールが目立ち、見るたびに現実を思い知らされます。教会は、震災直後から立ち上げた『グレースコミュニティーサービス』において支援活動を続けています。9月6日には「第三回ペアレンティングカフェ」を開き、苦難の状況の中でも楽しく子育てができるようにと、サポートを続けています。
政府は「2019年全市町村帰還」に向けて、避難地域にある自宅へ戻ることができるようにとさまざまな取り組みをしています。しかし元の場所へ戻ることはそう簡単なことではありません。5年間放っておかざるを得なかった自宅建物を修復するのは容易ではなく、住居のみならず周辺の商店や施設などの回復は、よほどのサポートがない限り不可能なのが現実です。
政府と福島県は放射能問題の収束にまだまだ必死で、「人」への支援は後回しになっていると感じます。そのような中で、今もなお、私たち教会、クリスチャンにできる支援とは何かを模索しています。この地域に遣わされたキリストの体として、希望の福音を地道に届けようと祈りながら日々歩んでいます。
<祈り>
1.福島県内の人々の心が折れることがなく、一日も早く日常の生活を送ることができるように。
2.政府と行政の放射能問題の取り組みが実を結び、強いサポート体制が生み出されるように。
3.福島県内にあるキリスト教会とさまざまな支援活動が支えられ用いられるように。
あなたの右の手の人の上に、御手が、ご自分のため強くされた人の子の上に、御手がありますように。(詩篇80:17)
B.F.P.Japan
ハイナイト部