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ハイメール通信No. 48 ローシュ・ハシャナ2004-5765 ~ラッパの日(イスラエルの新年)によせて~

第七月の第一日は、あなたがたの全き休みの日、らっぱを吹き鳴らして記念する聖なる会合である。(レビ23:24)

三日目の朝になると、山の上に雷といなずまと密雲があり、角笛の音が非常に高く鳴り響いたので、宿営の中はみな震え上がった。(出エジプト19:16)

イスラエルでは秋の例祭が始まりました。例祭を祝うユダヤ人が真に主に立ち返ることができるように祈りましょう。



■ ユダヤ歴の新年

「ローシュ・ハシャナ」とはヘブライ語で新年を意味します。

ユダヤ歴で今年は5765年になります。この日は、また、ラッパを吹き鳴らす日として聖書に記されています。(レビ記23:23-25)

ユダヤ人にとって、このラッパは「目覚めよ!」という神からの警告です。自分に罪がないか吟味して互いに和解せよという呼び掛けです。悔い改めて、主の裁きに備える日です。

イスラエルではこの10日後にヨム・キプール(贖罪日)、その5日後からがスコット(仮庵の祭り)と続きます。

「ローシュ・ハシャナ」は2日間で、今年はこの9月16~17日に祝われました。シナゴーグでは日没と共にショーファー(角笛)が吹き鳴らされ、悔い改めの祈りが捧げられます。人々はシナゴーグに行ってから、家に帰り、家族と新年の夕食をいただきます。

*祭り期間中シナゴーグに行く人は40%

ユダヤ人増加および改革運動センター(イスラエルの団体)の調べによると、「ローシュ・ハシャナ」をはじめとする秋の祭りにシナゴーグに行こうと考えているイスラエル在住のユダヤ人は40%程度であることがわかりました。

世俗派と自覚しているイスラエルのユダヤ人(全体の64%)は祭りであってもシナゴーグには行かないと回答しています。

インタビューを受けた人々の22%は祭りの一つか二つぐらいはシナゴーグに行くと答え、37%はシナゴーグには全く行くつもりがないと答えました。

地域の公民館では、「ローシュ・ハシャナ」イブに食事会を開き、ユダヤの祭りで食べる食事や儀式を知ってもらうためのプログラムを提供しています。

イスラエル放送によると、移民の定着センター(アブソープション・センター)では今年も10,000人が新年を祝います。

彼らのほとんどにとって、イスラエルで初めて祝う新年になります。移民局ではイスラエルでヘブライ語を勉強中の新移民15,000人に、新年のお祝いとして読み方付きのヘブライ語カレンダーをプレゼントしました。

中央統計局が新年にまとめたデータ

(1)イスラエル
人口 680万人
(ユダヤ人520万、アラブ人130万)
新生児 14万3,000人、新移民22,000人
(2)世界
ユダヤ人人口1,295万人
(北アメリカ560万、南アメリカ400万、ヨーロッパ160万)

イスラエルで祭りシーズンになると懸念されるのが、テロ。警察、およびイスラエル国防軍兵士がエルサレムの街角に配置され、荷物のチェックを行い、監視を強めています。

国防軍は、先週よりパレスチナ人のイスラエル入国を禁止しています。祭りが終わる10月初旬まで、この閉鎖は続けられます。

アリエル・シャロン首相新年の挨拶

新年おめでとうございます。新しい年も平和で祝福の年となりますように願います。

過去4年間は、政治的にも経済的にも困難な年でした。しかしながら、イスラエル国家と市民はしっかりと立ち続け、その心がなえてしまうことはありませんでした。

海外のユダヤ人共同体はよく団結してイスラエルをいつも支えてくれました。私たちは共に、イスラエルへの移民を促進し、互いの責任を果たしていきます。

今年は建国の父と呼ばれたテオドール・ヘルツェルが没してから100年目にあたります。1世紀が過ぎた今も、ヘルツェルの信念は生きています。

イスラエル国家の存在がそれを証明しています。

ヘルツェルの信念に加えて、私たちがビジョンと希望を共有することで、直面する困難に打ち勝っていくことができるのです。未来は私たちの肩にかかっています。

これからもイスラエルとディアスポラ(海外のユダヤ人共同体)は関係を深めながら、良きパートナーとして歩みます。今年も健康で祝福された年となりますように。

イスラエルの永遠に統一された都エルサレムより、新年のごあいさつ申し上げます。

<祈り>

  1. 新しい年を迎えるすべてのユダヤ人家庭に祝福があるように。
    祭りの期間中、イスラエル、海外のユダヤ人がテロから守られるように。
  2. イスラエル、世界のユダヤ人が形式上であっても、悔い改めるこの時期、救われるユダヤ人が起こされるように。
    ユダヤ人が福音を聞くことができるように。

■ シャロン首相の分離案:エルサレムで40,000人が反対集会

9月13日、シャロン首相の分離案(ガザと西岸地区の一部から入植者とイスラエル軍を撤退させる案)に反対して、入植者を中心に40,000人が反対集会を行いました。

デモ参加者のほとんどが10代の若者たちで、キッパを着けている人々です(宗教的なユダヤ人であることを証明しています)。

1990年代に故ラビン首相に反対したデモ隊が掲げていたような過激なプラカードはありませんでしたが、「シャロン首相は独裁者」として非難の声を上げました。これはラビン首相が暗殺される1週間前に、使われた言葉です。

デモ隊は、シャロン首相は「イスラエルの民衆から離れてしまった」と非難を強めています。

警察は約40,000人がエルサレムのシオン・スクエア(ヤッファ通りとベンヤフダ通りの交差地点)に集結したと推測しています。

デモの主要な主張は「分離案はイスラエル市民を分裂させる」というものです。非難の対象はシャロン首相と、国家宗教党(以後NRPと略す)です。

NRPは1977年以降、ユダヤ人の入植活動を熱心に進めてきた政党です。デモ隊はNRPがシャロン首相の連立政権から離脱するように要求しています。シャロン政権に打撃を与えたい考えです。

シャロン首相は、先週の閣議で、最近、内戦の危険性すら考えられるような過激なデモ活動が活発化していると警告しました。反対派の人々の中には、実際に入植地撤去にあたる国防軍兵士に対して、任務を拒否する権利があることを訴えたり、拒否しない場合には暴力に訴えるといった脅迫的な主張が出てきているためです。

シャロン首相は入植地指導者らに、自制を呼び掛けました。「分離案はいずれにせよ実行される。それならば良い態度でそれを受けてほしい。問題を起こすことは不要な痛みである」と改めて呼び掛けました。

<祈り>

  1. このガザ地区分離案に対し、主の御心だけが前進するように祈りましょう。
  2. デモに参加した入植者、ガザの入植者に主の導きと助けがあるように。

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