ツアー体験談

上田 勇矢うえだ ゆうや先生 (守山キリスト福音教会)

「主よ、許されるならぜひZION2016に行かせてください」と祈り始めたのが1年前。ZION2015に参加した友人の報告と写真を見、ハイナイトDVDで報告動画を見た私の心は、主に求める心でいっぱいになりました。この1年の間に、BFPの入路さんから推薦を頂き、38歳で年齢枠はOK。3人の幼い子どもを妻に任せる許可をもらい、愛する教会からの温かい献金も助けになり、参加できました。

「今回のZIONはB.F.P.Japan 20周年なので特別です」とお聞きしていた言葉はまさにその通りでした。計12日間という長期であること、ポーランド・アウシュビッツを訪れること、ユダヤ人と共に歩いた命の行進、それに加えてイスラエル各地を回り、聖書の現実を味わうこと、そしてイスラエルの独立(存在)を共に祝いエルサレムを再びユダヤ人と共に行進する、直前に知ったナイトdeライトの参加と、独立記念式典で彼らが異邦人初でステージに立つという、そのどれもが特別でした。

ポーランドでは、ユダヤ人への迫害、ホロコーストというこれまでは知識の中にしかなかったことが、目の前に現実として迫ってくる4日間となりました。ナチスによるユダヤ人絶滅のシナリオが、文化水準の高いドイツから起こったこと、教会に通い、キリストの名で祈り、十字架を掲げ、聖書を持つ“クリスチャン”と呼ばれた人々がホロコーストに加担したことは、今もユダヤ人にとっての傷であり、彼らの心が福音に対して閉ざされる原因となっていることを教えられました。

そのことを今も語り継ぐ、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所の間を、かつて死に向かって歩く行進をしたユダヤ人の子孫たちが、これまでの28年間、命をつなぐ行進をしてこられました。世界各地から訪れた若いユダヤ人がホロコースト生存者と共に3㎞を歩く。その中に日本人が異邦人であるにもかかわらず、共に加えていただけたことは特権でした。「身内をホロコーストで亡くさなかったユダヤ人はいない」と聞いた通り、ビルケナウ収容所の鉄道引き込み線(映画でよく見る場面)に着いた時、そこに座り込み、肩を抱き合って悲しみに涙する彼らの姿は、私の心を揺さぶりました。

当時ユダヤ人は「これから集団生活だから身を奇麗にするためにシャワーを」という言葉を信じて、虫を殺すガス「チクロンB」で毎日平均6千人が殺され、すぐ隣の部屋で焼却されたという。また、1日で4万3千人が銃殺されたことも。ガイドさんの言葉が心に残ります。「数字にすると軽くなる」その通りで、展示されていた数えきれない靴や、遺品の数々、子どもたちの服は見る者の胸を痛くさせるものでした。「昔、ユダヤ人はパレスチナへ行けと言われ、今はパレスチナから去れと言われる。世界はユダヤ人を見捨ててきた。」式典での壇上からの言葉が、現実であることを見てきました。私たちは歴史の証人としても立たされています。

この後、ポーランド航空に預けた荷物が飛行機1機分ロストするというハプニングがありつつも、イスラエルでの6日間が始まりました。カルメル山、ナザレ、カナの婚礼の地、ティベリア、カペナウム、ガリラヤ湖、大宣教命令のアルベル山、ヨルダン川、死海、マサダ要塞、アブラハムの荒野体験、オリーブ山、エルサレムと実に中身の濃いツアーで、ガイドの享子さんの説明が聖書預言を的確に指しているので、注解書を見聞きしているような多くの学びをいただきました。

私にとってイスラエルは2度目(原則イスラエルが初めての人対象のZIONですが、19年前で献身前の訪問だったので、許可をいただき参加できました)ですから、見ることすべてが初めてではなく、懐かしく覚えている地も多くありました。そんな私が、このZIONで最も変えられたことは、ユダヤ人に対する見方でした。ポーランド、そしてエルサレムで1万人以上のユダヤ人が集まる行進に異邦人として日本人である私たちが参加した時、また新市街のメイン通りでの路上ライブで、会話を交わしたユダヤ人の方々の言葉が印象に残っています。「私たちはイスラエルを愛し、イスラエルと共に立つ日本のクリスチャンで、皆さんのために祈っています」と伝えると、「私たちは世界中から嫌われているのに、ありがとう」とハグしてくださる方もありました。そして今回のZIONの最も良い体験は、単なる聖地旅行ではなく、ユダヤ人と出会う聖地旅行であったことです。これほど多くのユダヤ人と関われる聖地旅行が他にあるのだろうか!生涯の糧となる旅でした。“Standing with Israel”私と教会も祈りつつ、継続してこの姿勢に立たせていただきたいと思います。

ZION2016のために尽力くださったBFPスタッフの皆さん、チヤプレン永井牧師、出会った仲間、留守を守ってくれた妻や神の家族、支援してくださった足長おじさん、誰よりも主イエスさまに心から感謝いたします。

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