ツアー体験談

田中 恒喜先生 (ライフリバーチャーチ浜北)

ツアーの中盤、五日目の夕方のことでした。ネゲブの荒野から始まった旅も、死海・ガリラヤを巡って前半の日程が終わり、いよいよ私たちはナザレを経由し、エルサレムに入ろうとしていました。

バスの中で私は、チャプレンの大矢先生から詩篇121篇の朗読を依頼され、この「都上りの歌」を読みました。実はこの121篇は、私にとって特別な意味のある詩篇でした。というのは10年前の7月、牧師、また伝道者として50年間走り続けた父が突然天に召されてしまったのですが、その朝に父が読んでいたのがこの121篇だったからです。父の聖書に日付が記されており、後でそれが分かったのですが、それ以来私は、なぜ父は召される朝、よりによってこの「主の守り」を歌う詩篇を読んでいたのか、なぜ主はあの日、これを読んだ父を守ってくださらなかったのか、そんな腑(ふ)に落ちない思いを抱えていました。

その121篇を朗読して席に戻り、すっかり暗くなった外の景色を眺めていると、バスの中に音楽が流れ始めました。それは、B.F.P. スタッフが流してくださった「The Holy City(聖なる都)」、この地上のエルサレムと天のエルサレムについて歌う、とても美しい曲でした。その歌を聴きながら、夜のエルサレムをぼんやりと眺めていたその時、不意に私は胸が熱くなり、涙が込み上げてきたのです。

ヘブル書11章に、「いにしえの聖徒たちが、さらにすぐれた故郷、天の都にあこがれて、この地上を歩んだ」というみことばがありますが、私の頭に、「父は何よりも天の故郷にあこがれ、天の都を目指して歩んでいたのではないか」「そしてあの日、その天の都に、都上りの歌を歌いながら上って行ったのではないか」「そしてそこに至るまでのすべての道中、主は確かに父を守り導いてくださったではないか」そんな思いが、突然、天から降ってくるように浮かび、心にストンと落ちたのでした。と同時に、「今回のこのツアーは、天の父と、聖地旅行が大好きだった父から私への10年目のプレゼントだったのかもしれない」そんな思いが浮かび、胸がいっぱいになってしまったのでした。

実は、父の告別式の日、父の同労者らの計らいにより、翌春予定されていた私の牧師按手式が前倒しで行われ、その日から私の牧師としての歩みがスタートしました。それからの10年は、私が未熟だったこともあり(今も青いままですが)、決して順風満帆なものではありませんでした。たくさんの祝福もありましたが、たくさんの痛みや悲しみ、戦いもありました。講壇に立つのがやっとという苦しい時期を過ごしたこともありました。そんな10年の歩みだっただけに、そしてとりわけこの数年は荒野を旅していただけに、このバスでの経験は、私にとって大きな慰めとなり、忘れられないものとなりました。

この経験ができただけでも、ツアーに参加した意味があったのですが、もちろん今回味わった恵みはそれだけではありません。すべてをここに書き尽くすことはできませんが、B.F.P. Japanがコーディネートしてくださった今回の旅の行程は、本当に充実したものでした。また、豊富な知識を持つツァイリ享子さんのガイドや、霊的洞察力に富んだチャプレンのメッセージを聞きながら、聖書の世界に実際に立ち、五感を使ってそれを味わえたことは、最高の学びの時となりました。さらに、日本各地で心から主を愛し、日本のリバイバルを願い、奮闘しながら主に仕えている同世代の素晴らしい仲間たちと出会えたこと、そして彼らと色んなことを共有しながら旅ができたことは、何にも代えがたい祝福でした。

そして、もう一つお分かちしたいことがあります。それは今回の旅を通して私に、イスラエルに対する愛、またイスラエルと共に立つ心が与えられたということです。消化不良を起こす程に豊かなイスラエルの恵みを毎日味わう中、いつの間にか私の内に、もう一度、いや許されるなら何度でもイスラエルに戻ってきたい、そんな思いが起こされていました。父の遺伝か、私はイスラエルが大好きになってしまったようです。そして、それと共に今回、ホロコースト記念館の見学等を通してユダヤ人の苦難の歴史と向き合う中で、またストリートライブ等を通してイスラエルの人々と直に触れ合う中で、さらに祈りの塔やフードバンクの訪問等を通して、実際にイスラエルと共に立つクリスチャンたちにお会いする中で、私の心は確実にイスラエルと結び合わされていきました。

帰国した2日後の礼拝で、私は旅の報告をしながら、味わったさまざまな恵みやイスラエルの素晴らしさについて語り、翌週の礼拝では、「イスラエルと共に立つ」というテーマで、その理由と祝福を熱く語っていました。ハイナイトは既に行っていましたが、今回の旅で私自身が変えられたことで、教会にもその影響が及び、私たちの教会がイスラエルと共に立つ教会となることができるようにと、心から願っています。

この旅のためにお祈りくださったすべての方々に感謝をしつつ。

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