ツアー体験談

佐久間 たけし先生 (恵泉キリスト教会 つくばグレースチャペル)

ガリラヤ湖畔に、弟子たちの再出発の場所を記念して建てられたペテロ召命教会がある。会堂の一番前の席で祈っていた私に、イエスさまはこのように声を掛けてくださった気がした。「さぁ、いいから、こっちへ来て一緒に食べよう」と。そして私も再出発できた。

正直なところ、イスラエルに来てから私は、さまざまな記念の教会堂と内部に施されたきらびやかな装飾に異教的な雰囲気さえ感じてしまった。その日もペテロ召命教会に入ると、そこでも中央の大きな岩に向かってすがりつくように祈る韓国のカトリック信者を見て、少々戸惑いを覚えた。ただそれには二つの理由があった。一つは、私には岩に対する魔術的な信仰はないということ。あの岩に触れば力を賦与されるとかそういうことは信じないのだから、岩に触れて祈ることに積極的ではなかった。もう一つは心の奥深いところで感じていた。自分の自信のなさだった。「私のようなものが…」と、イエスさまの赦しと和解の食卓に思い切って進み出ることができないでいたのだ。しかし、イエスさまは「いいから。来て、食べなさい」と招いてくださった。だから私は記念に、手を置いて一言短く祈ってから教会堂を後にした。こうしてガリラヤ湖は私にとっても再出発の地、大きな岩は一里塚となった。

今、私はイスラエルツアーで雷に打たれたような体験をしたというよりも、新しい息を吹き込まれたような感覚でいる。それは、まずイスラエルの気候を肌で感じ、五感を使ってたっぷり学んだ経験が何より有益だったからだろう。実際毎日かなりのことを学んだ。必死にメモをして、聖書が立体的に理解できた。しかし、ただの勉強で終わらないのは、私たちがイエスさまのみことばを手に握り、心でその声を聴きながら歩いたからに他ならない。すなわち第六感=霊的な目、信仰を働かせて旅したからである。ただ外国の野山や遺跡を歩くだけではない。常にイエスさまのことばを思い巡らす。イエスさまのメッセージは、記念説教ではない。信じる者に働く神の救いの力としての福音である。

ガイドの享子さんやBFPの岡田さんは、イエスさまが語ったことばや足跡を「点」ではなく「エリア」で感じてほしいと繰り返し勧めてくださった。だから、丘の上にある山上の垂訓教会から菜の花畑の間の道を下って行く時、この季節にしか見られないという色とりどりの花を見ながら、イエスさまが道々愛する弟子たちに語られたライフメッセージが思い起こされた。
切り立つ山の上で、そして教会堂で賛美を捧げる時、言葉が詰まる。急に感動が押し寄せる。それは、私たちがイエス・キリストの十字架と復活によりいのちが与えられているからだ。このことは神さまがどこにいるのかということを表していた。記念の山の上ではない、立派な建物ではない。私の内にいてくださる方。私の心を主の宮としてくださるのである。救いの御業の出発点であるイスラエルで味わったこの感動は、新しい息として吹き込まれ、帰国してからも流れつづける霊的いのちの躍動となったのだ。

イスラエルは「聖書の舞台」だが、ツアーを通し、それは「かつて」でなく「今も」聖書の土地であるということを感じさせられた。みことばが成就する場所である。これから、もっと神さまの視点でイスラエルを見、日本を見、世界を見るということ、同様の視点でみことばに聞き、聖書を読み解くということを意識していきたい。振り返れば、その新たな信仰の一歩はガリラヤ湖畔から始まっていたのだった。

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